嘘です。
ここが好きだよ2期7話
ケータイがフリーズしてるだけだよね?
マリーの現実逃避が生生しすぎて流石に笑った。
すっごいシリアスなシーンなのに
ダイヤの前でだけ涙を流すマリー
口元の作画がたまらなく好き。
ホント、ダイヤは抱擁力があるというか……。受け止める女というか。
誰よりもはやく元気に明るく振る舞う善子&ルビ丸
善子のこう言うところ、ホント好き。
闇の力なのに誰よりも明るいよ君は。
ダイヤの走り方
かわいい。
最後の桜内さん
誰この美人。
本題に入る前に
1期8話みたいな心を締め付けられる回でした。
正直今回は難しすぎてここが好きだよだけで終わらせようと思ったんですけどここにきてようやく自分の言葉にできたので書いていこうと思います。
決してポケモンで忙しかったからではありません。ホントですよ?
浦の星は廃校になる
トップ通過したのも束の間。タイムリミットは迫っていました。
やれることは全てやった。彼女たちにできるのは祈り見守ることだけ。
あともうちょっと。もうちょっとで目標の人数に届く。
時間は既に4時を過ぎていて藁をもつかむ思いで祈ります。
でも…結局届きませんでした。
最後通告。浦の星女学院の廃校の確定です。
「募集終了」の表示から呼吸ができませんでした。苦しすぎて見返すのが本当に辛かった。
そして同時に「やっぱりこうなったか……」って感じでした。
現実と創作をすり合わせるのはナンセンスだと思っていますが、聖地巡礼した人は、そして何より作中でも「沼津駅から500円以上かかる」と言われており、そんな学校にわざわざ通いたいと思う人はいない。
どんなに人や学校や町がよくても、ラブライブ全国大会クラスのスクールアイドルになっても難しすぎるのです。
μ’sの残した輝きと呪い
μ’sの残した影響は作中・現実問わず凄まじいものでした。
作中ではμ’sとA-RISEのによってでラブライブとい大会がものの数年で競技性の高いものになっていることからその影響力が伺えます。
主人公である高海千歌がスクールアイドルを目指したきっかけもμ’sでした。
そして同様に彼女たちが廃校を阻止できると考える根拠もまたμ'sです。
ここで一度、そんな高海千歌について1期1話から振り返ってみましょう。
5話で初めて浦の星の廃校が上がったとき彼女は「μ’sと同じだ!」と大喜びし、スクールアイドルの力で廃校阻止を考えました。なぜでしょうか。
彼女はμ’sに憧れあんなふうになりたいと思っていました。そして同時に「音ノ木坂学院の廃校阻止」はμ’sの成し遂げた伝説の1つとして語られています。。
因果関係が本当にあるかどうかはともかく、真っ先に「μ’sと同じだ」と上がるほか梨子にスクールアイドルとは何か説明するときに「学校を救うこともできて~」と紹介されていた程度には有名な話のようです。
これらのことから浦の星の廃校を阻止する=μ’sのようになるためのわかりやすい手段と千歌は考えたのだと思います。
続く6話終盤で千歌は自分が浦の星という学校を好きだということを自覚し、失いたくないものだと考えるようになります。
その気持ちを歌ったのが「夢で夜空を照らしたい」なのでしょう。
ここで彼女たちにとって「廃校阻止」は「μ’sのようになるための手段」であると同時に目標……あるいはもう1つの「夢」へと変わったのだと考えることができます。そして今回の悲劇の始まりでした。
手段と目的が混同しているこの状況は1期12話と1期13話で更に悪化したと考えられます。
まず12話。彼女たちはμ'sの救った音ノ木坂学院を訪ね最終的に(ざっくりしたまとめですが)「μ'sを追いかけてはいけない」という結論を出します。
これにより千歌の「輝きたい」という抽象的な目標を具体的にする「μ'sのような」という部分が消滅しました。これは前進です。
しかし依然として「廃校阻止」という目標は残ったままです。自分自身の道を進もうとしても「廃校阻止」の根拠がμ'sである以上完全にはμ'sと切り離すことはできていません。
これは学校を守りたいという思いがある以上仕方のないことなのですが、ややこしいことに千歌は6話で「廃校阻止」という手段と「輝きたい」という目的を混同させているのです。
そしてその根源にはμ’sの存在が有りました。そこからμ’sを追いかけることをやめたとき、残るのは「廃校を阻止できれば輝ける」ではないかと僕は考えました。
もちろん「輝きたい」とは関係なく「廃校阻止したい」という思いもあるとは思いますけど。
続く13話。この回では今まで入学希望者0だったのが1に変わりました。そして2期1話ではそれが10人になったという話も出ました。
これがどういうことかというと彼女たちにμ’s以外の廃校阻止ができる根拠を与えてしまったのだと思います。
スクールアイドルの力で入学希望者を増やすことができる証明を成し遂げてしまった。
更に、廃校がほぼ決まったことが1話で語られたとき千歌は「あのときもっと輝けていたら」という後悔を考えているような描写がされています。
この後悔こそ入学希望者を増やせたという事実が彼女たちに根拠、聞こえのいい言い方をすれば希望を与えている証拠だと考えられます。
「夢を叶えられなかった未来」を知っている視点から見ると、高海千歌をただの廃校阻止だけではないさらなる深い絶望へ叩き落とすための布石は整えられているのです。
そして 奇跡だなんだという話をして今回、廃校が確定。夢は叶わなかった。
「夢」という言葉を聞いたとき特撮オタクでもある僕は「仮面ライダー555」からこんな言葉を思い出します。
夢っていうのは呪いと同じなんだ。途中で夢を挫折したものは、一生呪われたまま……らしい
ーー「仮面ライダー555」木場勇治のセリフより
廃校阻止が夢となってしまっていた千歌は成し遂げられなかったその夢の呪いに蝕まれていきます。
夢を叶えることはできなくなり、夢と深い関連性のあった「輝くための手段」も見失い、果ては学校を救えなかった無念からラブライブのことすらどうでもよくなってしまう。せっかく手に入れた決勝への道すらも。
叶えられなかった夢のことしか考えられなくなっているのです。
千歌ほどではありませんが他のメンバーも現実を受け止めきれていませんでした。
12話で「田舎だから」ということを理解していた果南も今回「これが現実なのです」と言っていたダイヤも気持ちの整理がつかない。
それはやっぱりどこかで期待をしていたからで、期待の根拠は入学希望者が増えたこと。
そして何より入学希望者が現れるまで廃校阻止を信じ続けられた根底にはμ’sの前例があるのだと思います。そんな淡い夢を見させてしまうほどにμ’sの残した影響は強い。(何もやらないより……という部分も強いと思うんですけどね)
呪いを解くのは誰か
今までメンバーは小さな呪い……というか悩みを抱えていました。
善子、ダイヤ、千歌がわかりやすい例です。
彼女たちはどうやって救われたのかということを思い出してみると共通して「自分を評価してもらう」ことで救われています。
これは何もAqoursだけでなく、μ'sでも凛ちゃんなどの前例があります。
他にもにことか真姫とか花陽とか絵里とかも該当すると思うのですがラブライブがAmazonプライム特典でなくなってしまったので詳細を確認できないので許してください。そのうち買います。
閑話休題。
さて、「自分の悩みを自己解決できない」「誰かに助けてもらわなければならない」というのはこの作品では「普通の女の子らしさの表現」と考えています。
自分だけでなんとかできるのは一部のすごい人ということですね。多分A-RISEとかSaintSnowの鹿角姉とかはそういう人たちなのでしょう。
でも、Aqoursは違う。お互い助け合ってこれまできた。でも今回はAqours全体の問題。Aqours全員が今「学校を救えなかった無念」に呪われているのです。
では、だれが呪いを解くのか?
残された可能性は1つしかありません。他の浦女の生徒たちです。
それに何より彼女たちは13話でμ'sとは関係なくAqoursをみて輝きたいと願った人たちなんですよ。もっと正確にいえば頑張ってるAqoursをみて私達も輝けると思った人たち。
そんな彼女たちが「それだけが学校を救うことではない」と叶えられなかった夢のもう1つの可能性を与え、「名前を残して優勝して欲しい」という夢を与え、何より「千歌たちにしかできない」とAqoursを評価する。
Aqoursから輝ける可能性を受け取った彼女たちがAqoursに新しい輝きの可能性を提示し、Aqoursを救い、果てはそのAqoursが学校を救う……かもしれない。
僕はこの構図が本当に素晴らしいと思ったし、ちょっと泣いてしまいました。
「優勝して欲しい。千歌たちにしかできない。輝いて」って言葉も「千歌たちなら輝ける!」っていう風にも取れたりしません?
何より皮肉なことに廃校が確定したことで彼女たちは完全にμ'sから切り離された。
μ'sにも、下手したら他のどんなスクールアイドルにもできそうにない「廃校決定しての優勝」という彼女たちにしかできない、だれが見てもわかるような輝きの道が具体化されたのです。
ああ、もう。これだからラブライブは最高だぜ。
最後に
仮面ライダー555で語られた呪いとしての夢についての言葉を紹介しましたが、同作品では夢についてこのようにも語られています。
夢を持つとな、時々すっごい切なくなるが、時々すっごい熱くなる、らしいぜ。
ーー「仮面ライダー555」乾巧のセリフより
夢っていいですよね。夢を持っている人はホント輝いていて羨ましいです。
いやぁ……
ちゃんと先週のうちに書いておけばよかったなあ……。