格闘ゲームというかアクションゲームそのものが苦手で(好きではある)、さらに対戦メインなんて普通に勝てる気がしないと思っていた私ですが、フォロワーの誘いに気まぐれで乗って買ってみて、気づいたら結構やりこんでいた。
やっぱポケモンっていうコンテンツの影響力というかパワーってすごいなって思いました。
そんな格闘ゲーム初心者がポッ拳を4ヶ月ほど続けた感想をつらつらと書きたいなと思います。
趣旨としては本家ポケモンの対戦をやっている人たちに向けたレビューという感じです。
目次
良かったところ
グラフィックが綺麗
真っ先に上がるのがこれ。これは体験版でリザードン使って取ったキャプなんですけど、かっこよくないですか。特に炎の感じとか。
ちなみに本家
もちろん本家のグラフィックは携帯ゲーム機っていう問題もありますし、デフォルメしてる部分もあるのでどっちがいいとは一概には言えませんが、ポッ拳の方はものすごい迫力があっていいと思いません?
このリアリティのあるグラフィックで、アクションも簡単な操作で派手な動きができるので爽快感があってとっても楽しいんですよ。
ガブリアスとかリザードンとかドラゴン系のポケモンは特に生き物感があってむっちゃかっこいいです。
ゲームバランスがかなりいい(素人意見)
4ヶ月程度のプレイなんであてになるかわからないんですけど、2018年9月現在ではかなりゲームバランスがいいと思います。
格ゲーっていう練習量がそのまま実力につながっていくゲームであろこととか、ポッ拳自体が読みがうまく決まれば(じゃんけんに勝つことができれば)格上にも勝てる可能性があるシステムであるというのもありますがキャラクターごとのコンセプトがはっきりしています。
なので、ポケモンごとのコンセプトの間で相性が生まれ一強と呼ばれるようなポケモンもいないように感じます。
事実、今年の夏に行われたWCS2018のポッ拳部門マスターカテゴリのベスト16を見てみると23種類中13種類のポケモンがランクインしています。(何人か複数のキャラを使用しているというのもありますが)
苦手なポケモンに対しては対策を考え、それを実行できるかということが大事になって、結局強いポケモンがいるというよりは強い人が使ったそのポケモンが強いんだなと思います。
なので、負けたときはポケモンが弱いからではなく自分がうまく使いこなせていないからだと思えるし、自分が練習した分だけそのポケモンで強くなれるのはモチベーションにもなります。
もし、使えるポケモン23種の中に自分の好きなポケモンがいるのであれば手を出して見て後悔はないですよ。
使えるポケモンは公式サイトでチェック!(DLCでギルガルドとカメックスがいる)
最初のうちはよくわからなかったのでこいつ壊れでは?と思っていた時期もありましたけど(主にシャンデラ)。
一方的なゲームになりにくい
このゲームの軸は
- 通常、ブロック攻撃(青)、つかみ攻撃(緑)のじゃんけん
- 4方向移動のフィールドフェイズと2方向移動のデュエルフェイズの切り替わり
- 共鳴バースト
からなりたっていてこれらのおかげで一方的なゲームにはなりにくいです。
攻撃の属性の3竦みのじゃんけんは読み合いに勝つことができれば強い人相手に一矢報いることができますし、ある程度攻撃を受けるとフェイズチェンジが発生し態勢を立て直す時間が生まれるので壁ハメされて一方的にやられるってことがないです。
なので、もうちょっと頑張れば勝てたんじゃないかって思わせてくれます。
またフェイズチェンジや共鳴バースト(条件を満たすと一時的に強くなれる状態)といったシステムによって体力がわずかに回復する機会が多いほか、体力が一定値以下になると攻撃と防御に補正がかかるシステムのおかげで逆転することも逆転されることも多い印象。
圧倒的体力差から逆転できたときは最高に気持ちいいです。
気になったところ
システムや大人の事情でしょうがないなと思うものがほとんどではありますが気になったところもいくつか
登場キャラクターが少ない
なんでドンカラスおらんねん!!!!!
このゲーム、実際にバトルするキャラクターが21+2種類、バトル中に呼び出して攻撃してもらったり補助技を使ってもらうサポートキャラが32+4種類と全部で700匹以上いるポケモンにおいてごく一部のポケモンしか使えない。
本家と違って技エフェクトを使いまわしできないことによるコストとか、バランス調整とか、そもそもどうやって格ゲーで再現すればいいんだ?みたいなポケモン(特に種類が全タイプ中最も多い水タイプ)がいるのでしょうがないっちゃしょうがない。
鳥ポケモンも常に浮いていたら色々問題あるし、かといって着地していたらそれはそれでかっこがつかないし。
ラグの問題
正直、しょうがない。
本家だと回線が多少悪くても読み込みが遅いぐらいで済むんですけどリアルタイムで行われるアクションゲームなのでラグが本当に命とり。
でもこれはどうにもならないし、僕自身もっとうまくなれば多少はなんとかなると思いたい。
動画・記事等の攻略情報が少ない
対戦動画自体はいろんな人・組織があげてくれてるんですけどそれでもやっぱり少ないです。
コンボとかはポッ拳wikiとかを見ればコンボ自体はわかるんですが、コツとかタイミングとかを動画で見ることをできるのってかなり大事ですし、立ち回りとかも解説があると嬉しいのは間違いないです。
でもやっぱ少ない……。決勝戦とかの動画を参考にするのもいいんですけど、初心者が手を出すのはちょっとハードル高いです。
僕は最初に使い始めたポケモンがバシャーモで、幸いにもバシャーモのコンボ動画をアップしている人がいらっしゃったのでなんとかなりました。2匹めのハッサムも同じ感じでそこまで苦労しなかったです。
でもそれ以外のポケモンは本当に大変だった・・・あっても使うの難しいポケモンもいますけども。
ただこれはゲームの性質上しょうがない部分があって同じポケモンを使い続けている限り動画の本質的には1回きりの内容になっちゃうんですよね。
本家だったら試行錯誤の過程とか組み合わせとかで変化はつけられるんですけど、ポッ拳は練習の繰り返し、良試合集になってしまうんで……。
他にも本家で構築として残せる自分のアイデアの部分が少ないとか、考える時間が少ないから思考速度や反射神経が絡む部分があるとか簡単に真似できるものばかりではないとか……
なんにせよブログのネタにはなりにくいんじゃないかなあ……
対戦動画の紹介
楽しむための基礎知識
体力ゲージ:0になったらまけ。数字が赤色のときだと攻撃と防御に補正がかかる
共鳴ゲージ:攻撃を当てたりフェイズチェンジでたまる。MAXになると一時的に強くなる共鳴バーストができる。メガシンカがあるポケモンはメガ進化する。今は敵が共鳴ゲージMAX
ブロック技:青色に光る技。光らない通常攻撃に強い他、光っている間は掴み技(後述)と一部の攻撃以外ではダメージを与えられない。
掴み技:緑色に光る技。ブロック技を使っている相手とガードしている相手にダメージを通せるが光らない通常攻撃に打ち負け普段より大きなダメージを受ける
公式サイトをチェック!
WCS2018マスターカテゴリ決勝戦
試合は7分ぐらいから。動画を公式でアップしているのが英語版だけなので解説は英語だけど試合の面白さは伝わると思う。
登場ポケモンの簡単な解説
相手の体力を吸収したり、フィールドに罠をおいたり、相手を弱らせる技を使ってじわじわと奪うトリッキーなバトルスタイルを得意とするが普通のコンボだと火力が低い。サポートのツタージャは空中にいる相手にあたるとコンボにつなぐことができる。
・ゲンガー
影に隠れたりステップが無敵だったりで相手の行動を回避しつつ反撃することができる一方で火力がそこまでない。しかし、貯まるのが遅い共鳴ゲージをため、共鳴バーストに映るとポッ拳キャラ随一の攻撃性能を発揮できる。
サポートのミュウは共鳴ゲージ増加+ランダムで攻撃アップ、全攻撃クリティカル(威力とヒット後の硬直時間が増える)
補足説明
2ラウンド先取で1本、先に3本勝った方の勝ち。なのになんでジュカインの人はまだ戦えるの?と思うかもしれないがWCSではダブルイリミネーション方式というトーナメント形式を採用している。
この方式では負けた人はルーザーズトーナメントという敗者復活戦トーナメントに移り、そこで勝ち上がって決勝戦で一度も負けていない相手と戦う。
この試合では
ジュカイン:一度も負けずに決勝
ゲンガー:1度負けたあとルーザーズトーナメントから決勝進出
ということなのでジュカインの人は先に3本取られてしまって1試合負けても、その後リセットされた試合で3本先に取れば優勝できる。
逆にゲンガーの人は最低でも2試合勝たないと優勝できないというわけ。
この試合ではウィナーズトーナメントから勝ち上がってきたジュカインの人の有利が一瞬で打ち消されてしまう。
続く2試合目もすぐに2本取られてしまって追い詰められてしまった。もう後がない。
そんな状況で1本、1本と取り返していきついにお互い負けられない状況まで取り戻すことができていくところが本当に熱い。最初は当たらなかったギガドレインが当たるようになるところとか。
会場はアメリカでジュカインの人がアメリカ人なのもあって英語がわからなくても実況の人がすごく興奮しているのが伝わってくると思う。日本人の僕も興奮した。
カントートーナメント3TOP64(リザードンVSシャンデラ)
登場ポケモン紹介
遠距離技と移動速度を犠牲に火力に特化した攻撃タイプ。
本家でレベルアップで覚える技を使うポケモンが多い中、エメラルドまでの教え技限定で、アニメのイメージが強い地球投げが採用されていたりするのが熱い。サポートのジラーチは共鳴ゲージ増加と共鳴バースト状態の強化。メガシンカが強くなる。
初心者が最初にくじけるキャラ。遠距離タイプ。
この試合でも2回ぐらいノーダメージでラウンドを取ったりしている。
ただしHPが少ないため火力型のポケモンにうまく攻撃を当てられたらあっという間に沈む
ポッ拳カントートーナメント3 TOP24敗者側(ダークライVSピカチュウ)
第3試合ラウンド2のダークライ体力MAX、ピカチュウは赤ゲージの状態からの逆転劇やジャンプで弾を避けたりの一進一退の攻防が熱い。
登場ポケモン紹介
機動力があり遠距離近距離問わず技が優秀。また共鳴ゲージが貯まるスピードも早く、共鳴ゲージが溜まった状態でスタートすれば1ラウンドで2回共鳴という技もかなり現実的な範囲で行える。が、この動画では7月にあったアップデートの前のものなので注意
ジュカインと同様トラップを設置して戦うが、ダークライは設置したトラップから任意のタイミングで弾を撃つことができる。
また、ダークホールをあてることでナイトメアシフトという状態になり、掴み技を通されるかフェイズチェンジするまでミニ共鳴状態とでもいうべき強化状を得ることができる。
ただし、デュエルフェイズではナイトメアシフトできないとすごく弱いし、メガシンカしないポケモンにしては共鳴が貯まるのが遅い。。
ポッ拳カントートーナメント3 決勝(ガブリアスVSゲンガー)
僕がガブリアスを最近メインで使い始めたきっかけ。このガブリアスの人本当に上手い。
登場ポケモン紹介
体力と火力が高く、リザードンよりも移動速度が早い。ポッ拳というゲームシステムの根幹である3竦みのじゃんけんに勝ったとき追加攻撃を得られる効果が一部の技にある。が、Xボタンを押しっぱにして放つことができる技を初動、コンボ問わず多用するため操作が難しい。そして隙きの大きな技も多い。
その他ポッ拳と本家ポケモンに対して色々思うこととまとめ
ほぼ本家への要望というか愚痴なので嫌な人は飛ばしてください
僕は本家ポケモンの厳選やら努力値振りやらに疲れていたときに始めたら最初こそ大変だったものの、ストレスフリーでとっても楽しかったです。
ランダムマッチはサクサクですし、グラフィックは綺麗だし、プレイ時間の殆どが自分が強くなるために使えるんですよね。
本家の下準備も一応強くなるための時間ではありますが、厳選は運要素多いし、ワープライドだし……育成している間は対戦できなくて経験を稼ぐことはできないし、対戦している間に育成することもかなり難しいので対戦が次に活かせることがほとんどなくて次の構築考えるのも同じ構築使うのもちょっと億劫でした。
それで、ポッ拳買ってからは1試合がどんなに長くても4分なのと特に準備なしで気軽にサクサクできてしまうのもあって対戦の準備とか考察するよりはポッ拳(とスプラトゥーン)優先しちゃってたりしました。
最近新しい構築考作って潜ったら結構楽しくてモチベがちょっとだけ復活したんですけどね。
で、このゲームってバトルビデオを見るのが本当にサクサクなんですよ。
特にポケモンとにバトルビデオを検索することができて、上手い人のプレイングを手軽にみることができるっていうのは偉い。また、フレンドのアップしたバトルビデオなら手軽に見ることができます。
本家のバトルビデオ検索できないのがなあ……一方でバトルビデオコードで検索はできない、SNSで紹介して不特定多数の人に見てもらうということはできないんですけども。
しかし、SNSへのアップに関してはSwitchの機能で補うことが可能です。
Switchでは録画開始ボタンを押した瞬間から30秒前の動画を録画することができ、録画した動画はツイッターとFascebookに投稿できるので、コンボをうまく決めたり、かっこよく勝てた瞬間を手軽に共有できます。
これはSwitchで本家ポケモンがでたらできそうなので期待しましょう。
本家ポケモンの厳選と育成もっと楽にならないかな~とウルトラワープライドという苦行をしながら思うこの頃です。
そんなわけで本家ポケモンにつかれてきた方、手軽にポケモンバトルができるポッ拳に気分転換に手を出してみてはいかがでしょうか。
Switchでポケモン新作の発売も予定されているそうですので今から勝っておいても損はないですよ!
またSwitchっていうハードはよくできていて、リアルの友達と遊ぶローカルバトルならSwitch1台とポッ拳のソフトが1つあれば(若干操作性は劣りますが)それだけで対戦ができるようになっています。
まずはお試しに友達と遊ぶパーティゲームみたいな感じで買ってみるのもありですし、それだけで楽しむのもいいと思います。実際楽しかったです。
それでは!