抹茶タケノコ

毎週日曜に小説の感想を投稿しています。

劇場版ダンまちの感想

公開日から少し遅れたけど見てきました。

 

はぁ~~~~よかった。

 

すっごく良かったです。

 

衝撃の展開とかそういうのは一切なく王道な展開、なんだったらベタ一歩手前ぐらいの展開で予想できるものではあったんですけど、締め方があまりにも美しすぎてスタッフロールで無限に余韻に浸って涙ボロボロ流してました。

 

ダンまちの魅力って「しっかり練られたファンタジーの世界観」を土台にした「ベル・クラネルという主人公の成長」にあると思っているんですがその強みがしっかり活かされた、非常にいい劇場版です。

 

以下、ネタバレ込の感想

 

 

 

 

 

 

 

 

本編からベル君は英雄に憧れて女の子は守るものだと教わって育ってきたわけですよ。

 

だから、英雄になりたい。悲劇のヒロインなどいない英雄譚の英雄に。

 

という話をアルテミスに話すわけです。

 

でも、ベル君がアルテミスを殺さなければならない、ベル君にしか殺せないところが本当にしんどかった。

 

神様でも本来は守らなければならない女の子を自分の手で殺さなければならない葛藤するベル君に感情移入してしまって、本当に辛かった。

 

でも、殺された後のやり取り(うろ覚え)

 

アルテミスが

 

「神も生まれ変わる。100年後かもしかしたら1万年後になるかもしれないけどまた会える」

 

って言って、でも当然ベル君も1万年後には死んでしまってるって返すんですよ。

 

でもその後のアルテミスの返し

 

「その頃には君の生まれ変わりにあえる。生まれ変わったら1万年分の恋をしよう」

 

っていう言葉が本当に綺麗で思い出すだけで泣いてしまう。

 

神様は下界に降りたら1万年分の恋をするっていう言葉を回収するのが本当に素晴らしい。

 

ボロボロに泣いたあとにスタッフロールで流れた主題歌「おなじ空の下で」の予告でも散々聞いたフレーズ

 

「必ずまた会いに行くから、ふりむかないで笑顔でまたね」

 

で、「そう言う歌詞だったか~~~」となってまた泣いてしまった。

 

そしてベル君はアルテミスは救われたことを知りつつも「強くなりたいです」ってヘスティア様に伝えるところが本当ベル君らしくて、だから応援したくなるいい主人公なんだよなって思いました。

 

君は本当にかっこいいよ……。

 

もう1回ぐらいみたいな。