抹茶タケノコ

毎週日曜に小説の感想を投稿しています。

【感想】ダイパリメイク殿堂入りした時点での感想

全然時間取れなくて1週間かかってしまった。

 

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全体的な感想

一言でいうなら「手堅いリメイク作品」というところでした。

 

当時の内容を堅実に踏襲しつつ、些細なアレンジを加えた良いリメイク作品だったと思います。

 

些細なアレンジというのは例えば、

  • 大洞窟のおかげで旅パの自由度が広がっていた。*1
  • コリンクが早い段階で電気技(でんきショック)を覚えるようになっていたことですね。*2

というところですね。

 

メガシンカバトルフロンティアみたいな要素が欲しくなかったといえば嘘になりますが、正直コンセプトの範疇だなあと思ってます。

 

変更点がないから堅実と言っていますが、大胆な改変のあったORASも僕は大好きですからね。

 

以下、ネタバレに遠慮はしませんよ

 

良かったところ

戦闘時のモーション・背景

モーションの話

敵トレーナーのモーションはこだわりを感じられる物が多くてすごく良かったと思います。

剣盾でもあったはずなんだけど、本作のモーションは妙に印象に残る物が多かったです。

特にカウガールと海パン野郎、ナタネのモーションがお気に入りです。

 

背景の話

戦闘時の背景についてはUSUM、剣盾から引き続き周囲のマップに合わせた背景になっていますが、特に印象的だったのがジム戦の背景。

 

8つのジム戦の背景がすべてそれぞれのジムのギミックを模したものになっていて、しっかりジムリーダーが画面に映っているので「ポケモンジムという舞台で戦っている」という感覚を戦闘中に味わうことができるというのは素晴らしい魅力だったと思います。

 

この感覚を最も強く味わえるのがシロナ戦、というかポケモンリーグで、もう背景が四天王の部屋そのまんまなんですよ。

 

バトル中の背景には、四天王戦では奥に進むべき扉があって、

シロナ戦では殿堂の間へ続く昇降床がきっちりシロナの後ろに描かれているんですよ。

 

そんなことされたら

 

自分は今、この強敵に勝ってその先に進むために戦っている

 

ということを嫌でも意識しちゃう。

 

シロナ戦だったら頂点を決める戦いの場であることを背景がガッツリ意識させてくる。

 

それでいて四天王もチャンピオンも馬鹿みたいに強い。燃えないわけがない。

 

歴代の作品を含めても、本作の四天王+チャンピオン戦の演出の熱さは飛び抜けていたと思います。

 

これだけは間違いなくBDSPでしか味わえない最高に楽しい体験です。

 

あと背景のギミックもめっちゃ動きます。近くに水辺のある洞窟なら滝とかドバドバ流れます。ナギサジムとか歯車がぐるぐる回ってます。

 

強敵がしっかり強い

ジムリーダーや四天王の構築が殺意マシマシになってましたね。

 

ジムはプラチナの方が強かったかもしれませんが四天王は間違いなくこっちのほうが強いです。

 

レベルそのままで戦術がプラチナ以上にアップデートされてんだもん! そりゃ強いよ!

 

ネットで四天王が強いと噂にはなっていたんですけど、リョウとかキクノはドラピオンが強かったぐらいで「言うほどかな」って思ってたんですけど、オーバーからトラウマ植え付けられまくりました。

 

なんか回避率4段階上がってたゴウカザルにパーティ4匹やられたんですよね。

 

シロナもルカリオに一瞬でも猶予を与えると全タテ態勢整えられて負けそうになりました。

 

ポケモンとの絆の力で乗り越えられましたけど。

 

序盤はヌルゲー要因に思えるシステムですが、このおかげで最終戦を盛り上げるのに一役買いつついい塩梅になっているので、結果的には良い演出でした。

 

強敵がしっかりと強敵であってほしいというのは、僕が一番ダイパリメイクに望んでいたことなので、シロナが化け物レベルに強かっただけで僕は大満足です。

 

後で調べたら相性の問題で楽だっただけで、リョウもキクノもバガッチガチの構成になっていて笑いました。

 

ピントレンズスナイパードラピオンとか、火炎玉根性ヘラクロスはずるいって。

 

リンドゲップナマズンが個人的にはツボ。

悪かったところ

ネット上でも色々言われていましたが

  • マップ移動の操作感がすごく悪い
  • 妙なところでUIが不便
  • バグが多い(ほとんどが意図を持たないと発生しないけど)

というところは残念なポイントでした。

 

これに関しては手抜きというよりはスケジュールが厳しくて間に合わなかったような印象を受けました。

 

なんでかって言うと、妙なこだわりが感じられる部分があるのに、SEが抜けるバグみたいな「通しでプレイしたら出てきそうなバグ」が普通にでてきたんですよね。

 

デバッグ項目のリストアップが甘かったか、

デバッグ項目の検討、検証、修正に十分な時間を確保できなかったんじゃないかって思いました。ただの邪推ですけど。

 

一応いっておくと、「バグがあるからこのゲームはつまらない」なんてことはないです。(進行不能バグが頻発しなければ)

ただ、製品としてはやばいと思います。

 

やっぱ1年で1作のペースやめたほうが良いんじゃないかな・・・

経営のことはよくわからないから、声を大にして物申すことはしないけど。

 

その他、思ったこと

発売前/直後に色々言われていたことについて

情報公開時には世間から2等身やらグラッフィックやらで色々文句を言われてましたが、僕は最初から気にしていなかったというで、懐かしさに浸りつつ普通に楽しみながら遊べました。

 

発売後には追加要素(メガシンカとか)がほとんどなかったことも叩かれていましたが、正直コンセプトの範疇だと思ってます。気に食わない人がいることは否定しませんが、僕は悪いことだとは思いません。

 

特に等身については、剣盾の等身を維持したままダイパの複雑なマップを再現するのは難しい(特にロッククライム)と思っていたので、悪い言い方をすれば最初から期待してなかったです。

 

3DSシリーズぐらいの等身ならどうなんだろう、と思わなくはないですが・・・どうなんでしょうね。

 

なんにせよ、ゲームや小説、アニメ、音楽みたいな創作物ってどんなに需要を考えてもすべてのファンを満足させることはできませんし、頑張っても現実的にできない領域というのはあるので「作り手が作りたい物を作ってくれればいいよ」というスタンスで構えてます。

 

まあ、それでもUIの改善やデバッグはちゃんとして欲しいんですけどね!!!!

(ゲームとしての面白さと製品としてのクオリティは分けろよって話)

 

対戦について

剣盾で大幅に改善されていた育成環境やバトル時の便利なシステム(天候のターン確認とか)はなくなってましたね。

 

わざマシンが使い捨てになったのも含めて、本作で育成するのは至難の業です。

 

まあ、予めランクマッチがないことは名言されていたので、育成する人がいることは想定していないんでしょうね。

 

ランクマッチがないのも、ORAS発売後やUSUM発売後にXYやSMのレートは過疎化してた(と思う)ので妥当な判断だと思います。

 

ダンジョンについて

テンガン山やチャンピオンロードを探索して再認識しましたが、

自分は複雑なダンジョンをうろちょろするのが好きなんだと思いました。

 

XY以降のダンジョンって(ORASは頑張っていましたが)ちょっと味気ないんですよね。

 

もっと秘伝技や自転車でギミック突破しながら右往左往したり、

ダンジョンを探索した末に伝説のポケモンと対峙したい気持ちがあるのですが、

やっぱりあの等身で複雑なダンジョンを作り込むのは難しいのでしょうか。

 

ピカブイ見てる限りはできると思うんだけどなあ・・・。

 

まとめ

繰り返すように、原作の世界観を壊さないようにした手堅いリメイクでした。

 

デバッグが甘かったり、微妙に操作感が悪いという欠点はありましたが、リメイクやゲーム体験の方向性自体はとても良かったので、惜しい作品だな・・・という感想です。

 

そこさえ目をつぶれば、ポケモンとの冒険と強敵との白熱したバトルを楽しめる良いRPGだったと思います。

 

おまけ:旅パ紹介

ゴウカザル:Lv61 

最初のポケモンはリメイク前の初プレイに習ってヒコザルにしました。

なんかグロウパンチ覚えてて笑った。

覚える技が優秀なので普通に強かった。

 

レントラー:Lv62

最初に捕まえたポケモン

 

電気ショックを早い段階から覚えるようになったので、ライバルのポッチャマムックルに有利取れたり、強敵に対して威嚇をばらまいたりで大活躍。

 

トバリシティで10万ボルトのわざマシンが飲み会1回分の値段まで下がっていたのも強化ポイント。

 

スパークしか電気技がないのに威嚇をばらまくギャラドスに苦しめられた思い出が懐かしいよ。

 

リメイク前でも10万ボルトのわざマシンはトバリシティで手に入ったけど、500枚で1万円のコインを1万枚貯めなきゃ行けなかったのでよっぽどゲームコーナーに時間を費やさないとノモセジムの前に覚えさせることはできなかった。

 

っていうか10万ボルトのわざマシンって20万円したのかよ・・・

 

大卒初任給ぐらいの値段するじゃん・・・。

 

ロズレイド:Lv62

クロガネジム挑戦前に適当に捕まえた一匹。

 

最初は採用するつもり無かったけど、動きが可愛くて気づけばずっと手持ちにいた。

 

なんならポケモンリーグでは一番活躍した。

 

ドンカラス:Lv63

この子を使いたいがために僕はダイヤモンドを選んだ・

 

序盤からドンカラスを旅パに入れられるのはダイパだけ!

 

等倍の範囲が優秀なので長く活躍したけど、自力で覚える技の火力が貧相かつやや遅めのポケモンなのでポケモンリーグでは全然活躍してくれなかった・・・

 

悲しい。

 

ミロカロス:Lv60

今作では秘伝枠を採用する必要がなかったので波乗りのためにみずタイプのポケモンを捕まえておらずハクタイ~ミオまで上記の4匹で戦ってた。

 

が、このままだとシロナのガブリアスで詰むことをノモセジムクリア後に意識し始め水タイプの枠を考えていたのだが、今まで旅パで使ったことないポケモンを考えた結果がミロカロスになった。

 

ヒンバスを捕まえるのも進化させるのもクソ大変だったけど、それに見合った活躍はしてくれた。

 

採用した意図通り、きっちりガブリアスも倒してくれた。

 

本当にMVP。マジでこの子いなかったら詰んでた。

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ルカリオ:Lv56

ラスト1匹に悩みに悩んだ結果採用したポケモン

 

デンジ対策にじめんタイプが欲しかったけどほとんどのじめんタイプのポケモンを採用した経験があったので、鋼鉄島で卵もらった後「ボーンラッシュ覚えるしこの子でいいか~」みたいなノリでパーティに加えた。

 

肝心のデンジ戦ではそこまで活躍しなかったが、フェアリータイプが追加されたゴヨウのバリヤードを突破するという地味な役割が追加された。

 

唯一バリヤードをまともに相手できるのはミロカロスだけだったのだが長期戦になってPPを消費させたくなかったのである。

 

おしまい。

*1:主に、炎、電気タイプの選択肢が広がってた

*2:当時はLv17でスパークを習得するまで電気技を覚えなかったんですよ