今週は一冊しか読めませんでした。
ということで、今週読んだ本の感想を軽く語りつつ、
僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。
10~9:文句なしに好き。10点は特に好き
8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。
6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。
4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品
2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品
0:嫌い。
目次
基本的に題名のみ書いてますが、同名の作品がありそうな場合は著者をカッコ書きで記載します。
#21 生きる(乙川優三郎)
5点
時代小説の短編3作からなる本でした。
初めて挑んだ時代小説の感想としては、今の時代では使わないような知らない単語がでてくるので、ファンタジーものの設定を受け入れるときのような疲労感がありました。
辞書を開いた回数は過去最多かもしれません。
作品自体の感想は……かなり難しいですね。
3作とも時代ゆえのしがらみの中で生まれる男女関係を描いた作品
でした。
まあ、男女関係と言っても綺麗な恋愛ではなく、屋敷に女中として奉公している事実上の妻とか、金銭的な理由でに身売りさせてしまった娘と父とか、癖のある関係ばっかでですが。
綺麗じゃないのは関係性だけでなく物語の〆方も同様で、
どこか救いがあるような、ないような、メリーバッドエンドともちょっと違う結末の作品でした。
それが本作の良さであり、心にずっしりと残る物があるのですが……残念ながら私にはうまく言語化することができません。
良い作品のような、もやもやするような。どっちつかずな感情を抱えて感想が迷子になってます。だから間をとって5点。
ただ、決して不快ではないです。良いもやもや感です。
ただ、地の文の中で急に場面や時代が変わるので気を抜いていると置いてけぼりにされます。
本当に、何の前触れもなく急に回想始まります。
いや、何の前触れもなくはちょっと言い過ぎですね。
流石に最初から最後までしっかり読んでたら「ここから回想です」みたいなことは書いてあります。
ただ、今週の私は疲れていたのでちょくちょく文章を読み飛ばしてしまい、何度も展開に置いてけぼりを食らってました。
余裕のある土日に一気に読むべきでした。
最後に3つの短編それぞれの感想--と行きたいところですが生憎とそんな余裕はないのでお勧め順だけ語ります。
個人的には後にある作品ほど面白かったので、1作目で合わないと思った方は3作目から読んでみるといいと思います。