今週、読んだ本の感想を軽く語る記事のその22です。
読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。
10~9:文句なしに好き。10点は特に好き
8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。
6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。
4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品
2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。
0:嫌い。
X:評価不可能
#45 友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。2
9点。
がっつり爪痕を残していきましたわー……。
1巻に比べて序盤中盤の完成度がかなり高くなった印象を受けました。
いや、1巻も好きだったんですけど、1巻は終盤で一気に盛り上げていくタイプで2巻は常に緊張した状態が続く構成、というのが私の受けた印象です。
カードゲームでいうなら1巻は切り札で一発逆転して盛り上げる対戦で
2巻は地道なコントロールによる接戦で両者一歩も引かない戦いを繰り広げて盛り上げた対戦、といったところでしょうか。
伝わるのか? この例え。
カードゲーマー以外に伝わる感想を述べるなら、全体を通して胃が痛い展開でした。
前回に引き続き、本作のテーマは誰にも言えないこと、つまり秘密。
ただ、秘密の重みが段違いです。
前回は男女5人の仲良しグループうち2人が
「秘密裏に付き合っちゃおう! ばれたらなんか気まずいし!」
程度の秘密を作って終わったのですが、今回生まれた秘密はばれたら戦争間違いなしのとんでもない爆弾となっております。
この爆弾を結ぶ導火線が三角関係で済めばいいのですが、下手したら三角錐関係になりかけてます。
「大丈夫か古賀(主人公)? レーベルと展開によってはお前死ぬぞ?」と身を案じたくなるほど今の主人公は危険な状態です。
ただ、その緊張感とヒロイン2人の激重な感情が読み手を楽しませ、傷つけてくれる。
1巻ほどのインパクトはありませんが、全体的にずっしりと読み手の心を揺さぶってくれる作品でした。
次巻が楽しみです。あるのかわからないけど。
それにしても・・・スクールデイズを彷彿とさせますね。いや、マジで。