1.はじめに
さて、前回の記事ではポケモン対戦において最も重要なチーム作成とそのための準備を紹介した。
だが、前回の記事で書いたセオリーどおりに自分のオリジナルの構築をくんだとして、またこのセオリーが必ず正しいと仮定してもおそらくランダム対戦で勝つことは難しいだろう。
当然である。
そのへんから適当に5人集めただけのチームでバスケの大会に参加して勝てるだろうか。恐らく難しいだろう。
相手のメンバー5人はちゃんと目的に合わせた技術の習得やトレーニングをしているのだ。練習をしていないチームでは練習をしているチームに勝つことはできない。
ましてや相手のメンバーの選び方が同じ理論に基づいているのならば当然である。
こちらも目的に合わせてトレーニング・技術の習得をする必要がある。
いわゆる「育成」というやつだ。今回は育成方針の決め方を簡単に書き記す。
ただ、少し長くなっちゃったので目次から3.3だけ読めば必要なことはわかると思う。めんどくさくなったら飛ばしてもらって構わない
2.ポケモンの個性を知ろう
チーム内のバランスを整えたあとはポケモン1匹1匹を強くする必要がある。
ポケモンを強くするためには大まかにいって3つの方法がある。
- 適切な技を覚えさせる
- 適切な持ち物をもたせる
- 適切なステータスを伸ばす
語彙力を心配されそうだけど、一言でまとめるとポケモンの個性を伸ばすということだ。
ここで言う個性はポケモンの種類の個性という意味である。
ではどうやってその個性を知ることができるのか。
そのためには種族値と呼ばれる数値知るのが一番手っ取り早い。
種族値とは「カイオーガはコイキングより強い」という事実を裏付けるものでポケモンのステータスを決めるときの大部分を占める数字である。
進化やメガシンカするとポケモンが強くなるのも種族値が高くなったり配分が変わったりすることが理由だ。
前回と同様にギャラドスを例にあげてみる。
HP:95
攻撃:125
防御:79
特攻:60
特防:100
素早:81
となっている。この数字からわかることはギャラドスは攻撃の種族値が一番高い、つまり物理技による攻撃が最もダメージを与えられることを示す。
また、逆に特攻の数字が60と攻撃の半分以下であるため特殊技を使ってもあまり大きなダメージは期待できないだろう。
物理技、特殊技の違いは技の名前で調べてもらうのがてっとり早いが大雑把にいうと体を使って攻撃(ハイドロポンプやすてみタックルとか)するのが物理技、何かしら吐き出したりする(10万ボルトやハイドロポンプとか)のが特殊技である。
よってギャラドスの場合は同じ水タイプの技でもハイドロポンプを使うより滝のぼりを採用したほうがいいといえる。
3.ステータスをあげよう
ポケモンはレベルと種族値によってステータスの大部分が決まるが、それに加えてある程度の伸びしろを持っている。
その中でもプレイヤー自身の意思を介入しやすいのが性格と努力値であるが、努力値の理解は正直めんどくさいという人向けの解説をしていく。
ただ解説が長いので読むのがめんどくさいという人は一気に3.3まで飛ばしてもらっても構わない。
3.1.伸ばしたいステータスを選ぼう
ポケモンのステータスの伸びしろの大きさは各ステータスごとの伸ばせる量も、各ステータスの伸ばせる合計もすべて同じである。
これだけだと分かりづらいので記号を使って説明しよう。
ここに★が10個ある。★を与えることでポケモンのステータスを伸ばすことができる。ただし、★の数はどのポケモンでも共通して10個とする。
★★★★★★★★★★
これがポケモンのステータスの伸びしろの合計である。この★を「HP」「攻撃」「防御」「特攻」「特防」「素早さ」に分配する。
配る割合はトレーナーが自由に決めることができる。1つのステータスにつき★は5個までしか与えられない。
つまり、
HP:★★
攻撃:★★
防御:★★
特攻:★★
特防:★★
素早さ:★★
とすべてのステータスに2個ずつ配るやり方もあれば
HP:
攻撃:★★★★★
防御:
特攻:
特防:
素早さ:★★★★★
と2つの能力を5個ずつ与えて最大まで伸ばすというやり方もある。
これがいわゆる努力値の正体で実際は★10個とかじゃなくてもっとたくさん割り振れるんだけどそのあたりの説明は他のサイトに任せる。
ここで一番言いたいことは、すべてのステータスを等しく強化するより2つの能力を最大まで伸ばしたほうがいいということ。
もっとシンプルな言い方をするとポケモンを育てる第一歩は伸ばしたい2つの能力を決めるということである。
そしてその伸ばしたい2つの能力を決めるときに参考にするべきなのが先程説明した種族値なのだ。
ではどの能力を伸ばすべきか、ポケモンの名前で検索してもらうのが一番いいとは思うが大まかな傾向を以下の表にまとめてみた。
一番高いステータス | 伸ばす能力 |
HP |
攻撃特攻が高い→高い方&防御or特防(低い方) 攻撃特攻が低い→HP&防御or特防(どちらでも可) |
攻撃 |
素早さが80以上→素早さ+攻撃 素早さが80未満&耐久面が低い→素早さ+攻撃 素早さが80未満&耐久力がある→HP+攻撃 |
防御 | HP&防御 |
特攻 |
素早さが80以上→素早さ+攻撃 素早さが80未満&耐久面が低い→素早さ+攻撃 素早さが80未満&耐久力がある→HP+攻撃 |
特防 | HP&特防 |
素早さ |
攻撃 or 特攻 (高い方)&素早さ 補助技メインならHP&素早さでも可 |
こんな感じ。HPが高いポケモンはHPを伸ばすより防御・特防を伸ばしたほうが耐久力があがることは覚えておくといい。
ただし、攻撃種族値が高いポケモンが優秀な物理技を覚えるとは限らないし、耐久面(HP、防御、特防)が高いポケモンが回復技を覚えたり、そもそも耐久技を覚えさせることが向いているとも限らない。
顕著な例はカプ・コケコだろうか。
カプ・コケコは攻撃力が115、特攻が95と攻撃のほうが高いがフェアリータイプの物理技を覚えない。
また特殊技もでんきタイプを無効化するじめんタイプに倍のダメージを与えられるくさむすびを覚えるのでカプ・コケコは特攻と素早さを強化している人のほうが多い。
もちろん物理技もブレイブバードなどがあるので攻撃を強化しても問題ないのだけど。
その他にも例外はたくさんあるので試行錯誤したり調べてみたりしましょう。
3.2.ポケモンの性格について
ポケモンは1匹1匹に「いじっぱり」「おくびょう」と性格が異なり25種類の性格がある。
そして性格によって1つのステータスが伸びにくくなる代わりに別のステータスが1つ伸びやすくなるという補正がある。
例えば「いじっぱり」な性格なら「攻撃」が上がる代わりに「特攻」の伸びが悪くなる。
どの性格がどのステータスを上げるかはステータス画面で調べることができるが正直わかりにくいので次のページなどを見てほしい。
25種の中から目的の1つを見つけるのは難しいように思うが
といったことを利用するといい。
ウルトラサンムーンではメタモン5と呼ばれるイベントがあり、そのイベントでは有用な性格を持ったメタモンを確実に入手できるのでぜひ攻略しておこう。
以下のサイトがわかりやすいと思う。
これもまたポケモンの得意を伸ばせるように性格を選ぶ必要があるわけだが、これがまた難しい。
特にポケモンの性格はあとから変えられないのでしっかり考える必要がある。
性格を選ぶときのポイントは最も種族値の低いステータスを下げる性格を選ぶことである。
そのあとに伸ばしたいステータスを決めれば自動的に適切な性格がわかるはずだ。
3.3ステータスの伸ばし方(努力値の振り方)
大本命。なんだったらここだけ読めばいい。
第7世代(サンムーン、ウルトラサンムーン)では簡単にステータスが伸ばせるようになった。
まず、下準備としてポケリゾートのわいわいリゾートのレベルを3にする。
適当にポケモン捕まえてソシャゲしながらポケまめ集まればできる。ポケマメ集めはちょっとだけ時間はかかるけどログインボーナスを回収すると思おう。
レベル3にできたら伸ばしたいステータスのドリンクを選んで63回遊ばせる。
それが終わったらもう1つのステータスのドリンクを選んで63回遊ばせる。
これでOK.。
時間はかかるがその間はソシャゲとか学校の課題をやっておこう。
ただし、レベルを上げはこの作業をやったあとにすること。バトルで経験値が入ると努力値が入るからである。
実はあと1つだけステータスを1ポイントだけ伸ばすことができるんだけどそこまで気にしなくていい。いや、伸ばしておくに越したことはないんだけど。
僕の最高傑作の構築であるツンデマルバクーダもそれやるの忘れてるし……
4.まとめ
今回の大事なポイントはこんな感じ。
ただし、育て方に正解はない。
自分がこの育て方面白そう!などと思ったものはどんどん試行錯誤していけばいいと思う。それも1つのポケモンの醍醐味なのだから。
その2で終わりだとなんかモヤモヤするのでその3まで書きたいけどネタあるかな……
とりあえず、今回はここまで。
それでは。