抹茶タケノコ

毎週日曜に小説の感想を投稿しています。

【感想】小説の一口感想まとめ その20

今週、読んだ本の感想を軽く語る記事のその20です。

 

読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。

 

10~9:文句なしに好き。10点は特に好き

8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。

6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。

4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品

2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。

0:嫌い。

 

#43 幼馴染だった妻と高2の夏にタイムリープした。17歳の妻がやっぱりかわいい。

幼馴染だった妻と高二の夏にタイムリープした。17歳の妻がやっぱりかわいい。 (富士見ファンタジア文庫)

 

3点。

 

とある夫婦が何度もタイムリープに巻き込まれ、

二人が絶縁状態だった高校時代を取り戻しつつ、

タイムリープの謎を探る、というお話。

 

主人公とヒロインがすでにくっついているというのはラノベにしては結構斬新な設定ですね。

 

あらすじだけ書くと壮大なSFに見えますが、

実際のところはタイムリープを口実に二人が夫婦がいちゃついたり、

主人公が他のヒロインとラブコメ主人公する(ラブコメだからあたりまえでは?)作品です。

 

コンセプトに面白さは感じたものの、タイムリープとそこから発生するイベントをそこまで深く扱っていないので、「タイムリープ」という文字列に惹かれるとちょっと物足りなく感じました。

 

こういう受動的なタイムリープの場合「タイムリープの原因は何か?」という命題がお話の肝になってくるのですが、

あんまり必死に探している感じがしなかったのが盛り上がりに欠けた一因だと感じてます。

 

かなり終盤にならないとタイムリープの原因について真剣に考察しないんですね。

 

で、その方法も実在する作品の例から考えるという、かなりメタ的な視点が考察に入っているのが、なんとも言えません。いい意味でも悪い意味でも。

 

まあ、実際のところタイムリープの原因とかはおそらくそこまで大事ではなく、

作中でも言われている通り「タイムリープはギミックに過ぎない」ってことなんでしょうね。

タイムリープ現象はイチャつかせたり、話のオチを作るための舞台装置というわけです。

 

なので、SF要素を強めに期待するとがっかりしちゃうと思います。

 

視点を入れ変えてラブコメとしてみれば、

すでに結ばれた二人のイチャつきにSFのエッセンスが入っていて悪くないかも、って感じです。

 

甘いラブコメが好きなら、気に入ると思います。

文章も癖がなくて読みやすいです。

 

私は甘々なラブコメよりも、ギャグとして面白いコメディや、

苦難とすれ違いを乗り越えていくラブコメのほうが好みなので、そこまで刺さりませんでした。

 

それにしても……僕より年上の主ってかなり久々だなあ……。