今週読んだ本の感想を語る記事その51です。
読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。
10~9:文句なしに好き。10点は特に好き
8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。
6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。
4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品
2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。
0:嫌い。
X:評価不可能
#86 最強にウザい彼女の明日から使えるマウント教室2
9点。
去年の読書総括記事でもべた褒めしたうざトレの第2巻です。
え? まだ読んでないの? 遅れてますね(笑)
というマウントはさておき。
1巻読み終えたときは「このテーマも単巻だろうな~」とか思ってましたし、2巻が出るという告知を目にしたときは「どうやって掘り下げるの……?」と思っていましたが、今回もちゃんと面白かったです。
笑いの意味でもテーマの興味深さという意味でも。
しかも、ただマウントの属性を増やすのではなくマウントの「普通の押し付け」という性質に着目し「普通とは何か?」というテーマに広げる手腕、何よりその性質に気づけるマウントという行為への分析力の高さには脱帽です。
この作品、さすがに面白すぎませんか。
まさかこんなにもきれいにマウントという行為に絡めて話を広げられるとは思いませんでした。
しかも今回の終わり方的に3巻ありそうなんですよ。
さらに話を広げられるというのか・・・? 次回も楽しみです。
ちなみに。
4錠目のカフェイン錠を飲みながら「ギアフォース!」と叫ぶシーンで呼吸困難になるぐらい笑いました。
こんなに興味深いテーマで話を広げているのに作者コメントがこのシーンについて「よい子はマネしないでね(意訳)」と注意書きだけなことも笑うしかない。
おまけ: ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか18
この一口感想まとめでは「始める前から読んでいたシリーズの続き」をどう扱うか悩んでいたのですが、18巻があまりにも面白かったのでおまけという形で書きます。
評価は文句なしの10点。
バトルの面でもキャラクターの関係性の面でもやってほしいこと全部やって片づけてくれた。
特に一番大好きなキャラであるリューさんがもう、本当にかっこよくて、レベルアップだけでも興奮したのに2段階上げてきたとわかったときには声を出して驚いてしまいました。
何より新しく習得した魔法がね・・・たまらんのですよ。
仲間との過去に苦しみ、立ち止まり続けていた彼女が、友人たちのために前に進むことを決意した結果、冒険者リュー・リオンとして積み重ねてきた軌跡そのものを力に変え、決して間違いじゃなかったことの証左たる魔法を得た展開には感無量です。
フレイヤとシル、そしてリュー、ベルの関係性もきれいにまとめてくれて本当に良かった。
およそ2年、待った甲斐があったぜ。