抹茶タケノコ

毎週日曜に小説の感想を投稿しています。

【感想】小説の一口感想まとめ その79

今週読んだ本の感想を語る記事その79です。

 

読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。

 

10~9:文句なしに好き。10点は特に好き

8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。

6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。

4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品

2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。

0:嫌い。

X:評価不可能

 

 

#115 夏物語

夏物語 (文春文庫)

 

8点

結婚せずに子供が欲しいという女性の葛藤を描いた長編。

40歳目前の独身女性(主人公)がぼーっと子供のいない未来をふと考えて、社会的な立場を考えた視線とか、これ以上時間がたったら戻れない焦りから来る葛藤が生々しく途中苦しくなりました。

そんな主人公は人工授精について色々調べるようになるわけですが、その過程で「子を持つとはどういうことか」という問いに対して様々な生い立ちの登場人物の意見を突き付けてきて、軽い気持ちに読むと心をズタズタにされます。