抹茶タケノコ

毎週日曜に小説の感想を投稿しています。

【感想】小説の一口感想まとめ その74

 

 

今週読んだ本の感想を語る記事その74です。

 

読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。

 

10~9:文句なしに好き。10点は特に好き

8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。

6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。

4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品

2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。

0:嫌い。

X:評価不可能

 

#110 かつてゲームクリエイターを目指してた俺、会社を辞めてギャルJKの社畜になる。

 

かつてゲームクリエイターを目指してた俺、会社を辞めてギャルJKの社畜になる。 (電撃文庫)

 

10点!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

記憶に間違いがなければ今年初の10点!!!!!

面白かった!!!!!!!!!!!!

 

はい。以下、冷静に感想書いていきます。

 

27歳のサラリーマンが神絵師JKの立ち上げたゲームプロジェクトにプログラマとしてスカウトされ、ゲームリリースに向けて、大人の事情という名の困難に立ち向かうというストーリー。

 

神絵師、神シナリオライターが初期メンバーにおり、超人的な3Dモデラーも序盤であっさり仲間に入るため、トントン拍子で話が進んでいくかと思いきや、ゲームリリースを目指すにあたって彼らは次から次へと理不尽な経営課題に襲われます。

体感ですが、作中の7割ぐらいは困難に苦しめられています。

そして、そんな社会の理不尽に立ち向かっていくストーリーになっているため、読み応え抜群です。

 

冷静に見てみると主人公も現実味皆無レベルの超人なのですが、襲いかかる困難があまりにも理不尽なので全然そんな感じがしません。むしろ、その超人振りがかえって物語としての現実味とファンタジー要素のバランスをとっていたような気がします。

 

個人的には、主人公は大人として冷静な視点を持ちながらも、ものづくりに対して情熱を持った主人公らしい人物なのも好印象でした。

本当に現実的で理不尽な試練ばっかりだったけど、まっすぐに立ち向かう主人公の姿は本当にかっこよかったです。

良作には主人公の魅力はかかせませんね。

正直、続きありそうな感じするんですけど、あるんですかね? あるならぜひ読みたい。