抹茶タケノコ

毎週日曜に小説の感想を投稿しています。

【感想】小説の一口感想まとめ その30

今週読んだ本の感想を軽く語る記事のその30です。

 

読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。

 

10~9:文句なしに好き。10点は特に好き

8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。

6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。

4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品

2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。

0:嫌い。

X:評価不可能

 

 

#56 僕は七度目の人生で怪物姫を手に入れた

僕は七度目の人生で、怪物姫を手に入れた (富士見ファンタジア文庫)

1点。

 

シンプルにつまらなかった・・・。

 

本当に何も感想が思いつかない。

 

一応、復讐が目的っぽいくだりから始まるのですが、ヒロインとの乳繰り合いが主になっていて、よくわからないまま終わっていった。

 

その乳繰り合い自体も、貧弱な語彙力で互いに「かわいいね!」「ほかの女を見ないで!」と言い合うだけ。

 

さらに言うと、敵キャラのセリフや人物像がチープすぎて敵を倒してもなんの爽快感もない。純白令嬢の諜報員でも似たようなことを感じていて、悪役の魅力って大事だなって思いました。

 

#57 灼熱

灼熱 (PHP文芸文庫)

 

7点。

 

上記の商品画像に書かれてある通りです。

 

夫を殺された女性が、顔と名前を変えて夫を殺した疑いのある男に近づいて結婚し、真相を探ろうとする話です。

 

帯見て面白い層と思って買ったはいいのですが、

殺された夫がしっかり詐欺という犯罪をしてたせいで、

復讐劇としてみたときにノイズになってしまい、

被害者遺族であるはずの主人公にストレート感情移入できなかったです。

 

ここが7点たる由来。

 

そこにさえ目を瞑れば、主人公の目指すべきゴールが明快で、「どうやって成し遂げるか?」という点に注目できますし、

目論見がばれそうになったときの緊張感がしっかり伝わってくるので、かなり楽しめた作品だったと思います。

 

まあ、過程を楽しめたことと最後のオチが気に入ってるかどうかは別ものなんですけどね。

 

嫌ってはないけど・・・すっきりもしてないというか・・・。

 

この後味の悪さも含めてこの作品の良さだと思います。