今週読んだ本の感想を語る記事その102です。
読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。
10~9:文句なしに好き。10点は特に好き
8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。
6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。
4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品
2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。
0:嫌い。
X:評価不可能
#140 宮澤くんのとびっきり愚かな恋
9点(めっちゃ不服な顔)。
正直、地の文のスタイルはあまり好きではない。
登場人物も、正直あまり好きではない。
特に主人公のキャラクター像が割とキツイ。
こんだけ言っておいて9点の評価基準、
10~9:文句なしに好き。10点は特に好き
ってなんだよという話になっちゃいますが、でも、畜生……面白かったです。
嫌いな部分いっぱいあるけど、この作品に8点は低すぎる。
本作、いつの間にか性に奔放になっていた幼馴染が何か裏ありげに付き合おうって言ってくる話、という触れ込みなんですが、
話が進んでくると登場人物4名の間に、以下の関係図が見えてくるんですね。
登場人物一覧(登場順)
- 主人公:日陰者。ヒロインAに協力する。
- ヒロインA(表紙の女の子):性に奔放。イケメン君といちゃついているところをイケメン君の彼女に見られ、アリバイ作りのために主人公と付き合う。
- イケメン君:ヒロインAと肉体だけの関係。女遊びが激しいという噂
- ヒロインB:日陰者2。友達が主人公しかいない。後にイケメン君の彼女と判明
つまり、本作は
「ヒロインB(主人公の親友)は彼氏が別の女といるところを見たっていうけど、その女は俺(主人公)の彼女だから多分なんともないと思うよ?」
という嘘を主人公がヒロインBに通そうとするお話です。
最低なお話ですね。でもこのコンセプトが見えた瞬間引き込まれちゃったんですよね。畜生。
登場人物を好きになれないけど、でもこのメンバーじゃなかったら絶対こんな話にはなっていないんですよ。
そしてそんな物語が面白かった。というか読み終わった後に心をがっつり抉られた。
このシリーズの評価基準的には5点とか6点なんですよ。
でもこの作品は5点とか6点に収まる器じゃないんです。
ただもやもやする部分を全てぶっ飛ばすぐらい面白かっただけなんです。