今週読んだ本の感想を軽く語る記事のその26です。
読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。
10~9:文句なしに好き。10点は特に好き
8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。
6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。
4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品
2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。
0:嫌い。
X:評価不可能
#51 さよならドビュッシー
6点。
火事で全身火傷した音楽少女が、火傷の後遺症と戦いながらピアニストを目指して猛特訓するストーリー。
同時に火事の真相を追いかけるみたいなストーリーも広げられるのですが、
ちょっとミステリ要素は蛇足だったというか締まりが悪かったと思いました。
登場人物の行動方針としては不自然ではありませんし、最後のどんでん返しも驚きはしたのですが、お話として必要だったかというと正直疑問です。
むしろ、自然かつ驚きのある展開だったからこそ、挫折から這い上がる人間の物語としては、ミステリ要素が完全にノイズだったようにすら思えます。
悪い言い方をすれば「ただ驚きがあるだけ」でした。
登場人物の動きに理屈が通っていても、ただ驚きがあるだけなので水を差されたように思ってしまいました。
あとシンプルに登場人物が9割ぐらい胸糞悪い性格してて読むのがしんどいです。
以上を踏まえて、特別つまらないわけでもなかったのでこの評価で。
#52 純白令嬢の諜報員
1点。
つかみはよかったのになあ……という作品。
好きな物語の世界に転生して、推しヒロインの運命を変えるという本筋に惹かれて手に取ったのですが、ハズレでした。
異世界に転生するまでは面白かったです。
そこからは主人公すごい! 優秀! 強い!
という感じに、トントン拍子に物語が主人公の成し遂げたい進んでいくので面白みにかけました。
最後にひと悶着あるのかなと期待して最後まで読みましたが、それもなくぬるりと終わります。
俺TUEEE系が好きな方にはいいんじゃないですかね。僕はそこまでこのジャンルに魅力を感じないです。
文体もあんまり好きじゃないです。
特に気になったのが接続詞を使わず一文に複数の内容を盛り込んでいるところ。
今読んでいる文が何の話をしているのか見失いかけることがたびたびありました。
つかみの面白さだけでなんとか最後まで読めた、そんな作品です。