今週読んだ本の感想を語る記事その60です。
先週はお休みしましたが忙しかったのではなく、普通に一冊読むのに二週間かかっただけです。
読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。
10~9:文句なしに好き。10点は特に好き
8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。
6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。
4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品
2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。
0:嫌い。
X:評価不可能
#96 腐葉土
1点。
ミステリものです。
読み終えた後、最初に思ったのは「なんで2週間もかけちゃったかなあ」でした。
見切りつけて読むのやめればよかったのですが、ギリギリ続きを読む気にさせる文だったので辞め時を見失っていました。
関東大震災と東京大空襲の描写は息をのむほどリアリティに迫っていたのですが、肝心のミステリ部分は正直お粗末。
骨太と紹介されるだけあってお話の内容は非常に複雑。
そして説明の仕方がわかりいにくい。軽く楽しみたい私には合いませんでした。
正直、無茶苦茶な登場人物が場をかき乱してややこしくなっているだけで、骨太というほど楽しめる内容じゃないと感じちゃいました……
ダラダラ長ったらしいうえに、話を広げすぎて軸がブレまくり、何のことなのか追いかけるのがしんどい。
そういった要素を最後に綺麗にまとめて締めるのかと思いきや、そんなこともない。後味悪い雰囲気にして爪痕を残すわけでもなく、ただただ雑にいい話っぽい雰囲気にしておしまい。
登場人物に何の魅力も見いだせないから、感情移入ができずいい話っぽい雰囲気にされても「よかったねぇ・・・」とすら思わない。
被害者の過去パートの読み応え以外は、全く魅力のない話でした。
あと別に評価には全く含んでいませんが、クライマックスでとある人物を称える例に出した「幸福な王子」の作者はアンデルセンではなくオスカー・ワイルドです。
どうでもいいっちゃどうでもいいんですが、こういう変なミスすごく萎えるんですよね。