抹茶タケノコ

毎週日曜に小説の感想を投稿しています。

【感想】小説の一口感想まとめ その33

今週読んだ本の感想を軽く語る記事のその33

 

です。

 

読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。

 

10~9:文句なしに好き。10点は特に好き

8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。

6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。

4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品

2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。

0:嫌い。

X:評価不可能

 

#64 ハリー・ポッターと賢者の石

 

ハリー・ポッターと賢者の石1-2 <新装版> (ハリー・ポッター文庫)

 

7点。

 

実は初めて読んだ小説。

小3の時に文庫版を買って小学校卒業するまでボロボロになるまで読み直した思い出があります。

 

めっちゃハマっていたみたいなエピソードに見えますが(事実飽きていたわけではありませんが)、それ以外の本を買うお金がなかったという点も大きいんですけどね。

 

ハリーポッターシリーズは、映画であれば最近も飛行機の中で何度か見ていましたが、小説を最後に読んだのはもう10年前、賢者の石だけでいえば15年ぶりな気がします。

 

いざ久々に読んでみると、キャラクターの性格の悪さにびっくりしましたね。

 

当時は嫌な奴だなあ~ぐらいに思っていましたが、今見ると普通にイライラするレベル。

 

子供のころ楽しんでいた作品の良くない部分が見えるようになってしまい、思い出は思い出のままにした方がよかったのかもしれない、という複雑な気持ちになりました。

 

一方で、物語の展開というか、話のつなげ方が巧妙であるという新たな発見もありました。

 

クィディッチとか魔法世界の描写に過ぎなさそうなシーンも今思うと、ロンのお兄さんのチャーリーにつなげるための前不利だったんだなあって今更気づきました。

 

マジで展開1つ1つが最後のヴォルデモートが復活を企んでいる事実の示唆に絡んでいてびっくりですよ。

 

なぜ15年前に気づかなかったんだ私は。

 

 

#65 朝比奈さんの弁当食べたい

【電子版限定特典付き】朝比奈さんの弁当食べたい1 (HJ文庫)

 

6点。

難しい。非常に難しい。(組み分け帽子)

 

読んでいる途中でワンピース70巻分ぐらいを挟んだせいか、話の軸はわかるけど過程をいまいち読み取れませんでした。

 

主人公の背負っている家庭事情の重さと、

物語のコンセプトはすごく惹かれるものがあったのですが、

キャラクターの気持ちの変化がどうにもつかみづらいというか急だったので

結末にしっくり来ていないというのが正直な感想になっちゃいますね。

【感想】ワンピース全巻読んでからFILM RED観てきた

僕は今さがしはじめた 水しぶきあげて 果てしなく続く世界へ

 

 



 

きっかけ

You Tubeのshort動画で新時代を聞きすぎたのとTwitterで流れてくるFILM REDの評判がよかったのもあって、ワンピースの劇場版に俄然興味がわいてきました。

 

一方で私はワンピースを空島編の序盤しか(※序盤までではない)見たことがなく、

敗北者をはじめとしたネット上に流れてくる有名なシーンと暇つぶしに読んだピクシブ百科でつまみ食いしている程度人間。

 

25年分の歴史を積み上げた先にある劇場版最新作をつまみ食いしている程度の人間が楽しめるのだろうかという不安もあり尻込みしていました。

 

楽しむための最低限の準備はしてから挑みたいんですよね。。。

 

本編の変なネタバレも食らいたくないですし……原作を履修しておきたいところ。

 

ただ103巻もあるんですよね……となると仕方ないですが……

 

 

 

やるしかないですね。私は最強。

 

 

FILM REDの感想

*ネタバレに配慮はされてないのでご注意を*

続きを読む

【感想】小説の一口感想まとめ その32

今週読んだ本の感想を軽く語る記事のその32です。

 

読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。

 

10~9:文句なしに好き。10点は特に好き

8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。

6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。

4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品

2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。

0:嫌い。

X:評価不可能

 

 

#61 SICK - 私のための怪物 -

SICK -私のための怪物- (ガガガ文庫)

 

7点。

 

人の精神に寄生し恐怖症を引き起こす概念生命体の討伐を生業とする少女のお話。

 

設定が目新しく、しっかりした文章で最後まで読ませてくれる。無難に面白い作品でした。

 

説得力も迫力ともに申し分ない地の文で繰り広げられ、お話も一本筋が通っている良作です。

 

……良作ではあるのですが、個人的にはそれ以上刺さる点も特にないというのが私の本音。

 

すごくいい作品だったなあ……とは思うんですけど、読み終わった自分の心にはあまり響かなかったです。

 

クオリティは高いのですが、自分の好みには当てはまらない作品でした。

 

 

#62 イマジン?

 

1点。

 

マジで時間の無駄だった。

 

#63 チルドレン・オブ・リヴァイアサン

 

チルドレン・オブ・リヴァイアサン 怪物が生まれた日 (電撃文庫)

 

9点。

 

電撃文庫にこの点数つけたの初めてかもしれない。

 

突然現れた巨大生物とそれにあらがう少年少女たちが繰り広げる

雰囲気暗めのロボットアクション小説です。

 

非常に心地よい地の文で物語の空気感がよく作りこまれています。

 

粗筋自体はすごくシンプルでありながら、

大切な人を喪失感を抱えていきる主人公の心情とか、

巨大生物が海を支配していることによって生じている諸問題とか、

巨大生物を倒せるロボットの存在によって生まれる政治的軋轢とか、

緻密に寝られた舞台設定を筆者の優れた文章力で余すことなく表現されることで、作品の空気管がきっちりと伝わってくる良作でした。

 

物語の展開自体は驚かされるような点とか、

心を熱くさせたり、揺さぶってくるというような特筆する点はないのですが、登場人物、舞台設定、立場ごとの背景をもとに丁寧に物語を展開していっているのでちゃんと面白いです。

 

話を進めるだけで心地よく、読み終えた後の満足感たるや、筆舌に尽くしがたいものがあります。

話の面白い優等生タイプですね。これは。

 

総じて、設定とか文章力とか土台の部分が堅実で安定感のある作品でした。

 

 

 

 

 

 

【感想】小説の一口感想まとめ その31

 

今週読んだ本の感想を軽く語る記事のその31です。

 

読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。

 

10~9:文句なしに好き。10点は特に好き

8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。

6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。

4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品

2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。

0:嫌い。

X:評価不可能

 

 

#58 明日の罪人と無人島の教室

 

明日の罪人と無人島の教室 (電撃文庫)

 

3点。

 

未来測定が義務化した世界で、将来確実に大罪を犯すと予言された十二人の少年少女たちが、無人島で更生の余地があることを示すことを求められる、というSF作品。

 

SF的な世界観でミステリっぽいストーリーを展開していたのですが、正直どっちつかずの作品になってしまってたかな、という印象を受けました。

 

どっちつかずとは言いましたが、SF要素は興味をそそられる設定になっていたと思います。

 

未来予測ができるとはいったものの、計算機を使って予測するので、機材のリソースを節約するために、何かしらの制約がかけている、という設定には作りこみを感じました。

 

その制約こそが"確実に"犯罪を犯すといわれた子供たちをその時点で処刑せず、 無人島で厚生する理由となっている、といった筋書きは好きです。

 

ミステリ要素のほうは特に致命的で、推理に穴があるというよりは、確実な反証はできないものの、説得力にかける推理が多く、あんまり盛り上がらなかったです。

 

さらに言えば、殺されたのが鳥だったり、人間の巧妙な複製品に刃物が刺さっているだけだったりで、「その犯人捜しして何が楽しいの?」と思ってしまい話に没入できる事件設定じゃなかったのが残念。

 

総じて、2つの要素のバランスが取れておらず、登場人物の目指すポイントが途中からふわふわしていたせいで、話が全く進まない、退屈な作品になっていたなと思いました。

 

ただ、文章はかなりきれいだったので読むのは苦じゃありませんでした。

 

#59 聖女の救済

聖女の救済 (文春文庫)

9点。

 

ガリレオシリーズで一番好きなのは真夏の方程式だけど、

ミステリものとしてみたときは聖女の救済が一番好きです。

 

トリックと犯人のイカレ具合がたまらん。

 

もうこれ以上の言葉は野暮。

 

#60 落第騎士の英雄譚

 


8点。

 

筋の通った熱い異能バトル小説。

 

アニメ版が大好きだったので買ったけど忙しくて読めていなかった原作をようやく読めました。

 

決して、巧妙に練られた物語ではないけど、一本筋を貫き通すさまが気持ちいい。

 

改めてみると作品世界観のまとめ方がうまいですね。

 

世界観とか設定の説明とか、主人公がどういう戦い方をするのかという部分が最初の50ページぐらいにきれいにまとまってます。

 

芯が通ってるときれいに序盤で魅力をちゃんと見せつけれくれる良作になるんだなあと、思いました。

 

【デュエプレ】ハンゾウ強くない?【雑記】

オニナッツ~~~~~~~~!(内容とは何の関係もない挨拶)

 

 

前置き(超長い)

 

デュエプレ版ハンゾウこと、腐毒の幻ハンゾウ

 

公開直後(能力修正前)は紙のハンゾウが強力なカードだったことも相まってさんざん酷評されてましたね。

 

まあ、ニンジャストライクを実装できないのは、

(基本的には)自分のターン中に相手が効果発動の有無を選ばないといけない以上、多くの問題が生じてしまう以上仕方ないです。*1

 

結果としてオロチムのように忍者ストライクをシールドトリガーに置き換える形で実装されたわけですが、オロチのような踏み倒しはともかく、ハンゾウの効果だったら多少の強化があるでは?と思いきや

 

  • 受け札として機能する条件が「7マナたまってる&盾に埋まっている」と紙より厳しくなってる
  • 除去効果は紙と据え置き。しかもターンの終わりに戻ることまでセット。
  • 受け札としてのコスパが悪いくせに、レアリティはSR

 

という超絶残念仕様。

 

さすがに使われなさ過ぎて、シールドトリガーとなる条件が「マナゾーンに闇のカードがあること」まで緩和されました。

 

 

それでも世間の評価はやや厳しめというか、正直使ってる人みたことないです。

なんならルカのヒーローズカードがハンゾウだったことに不満を漏らす人たちも見かけたぐらいです。

 

ただ、まあそのヒーローズカードの実装を機会にバルカディアスデッキに入れて使ってたら思ったんですよね

 

正直、紙より強くね?

 

紙版のハンゾウが出た当初なら使わないですけど2022年のデュエマだったら、

正直、ドルマゲドンに入れたいカードですね。

 

まあ、現代デュエマでのハンゾウの強みは後で語るとして、

ハンゾウを使ってて強いと思った点をまとめてみようと思います。

 

【目次】

 

 

強み①:バルカディアスの進化元として優秀

デーモン・コマンドという種族は環境最強カードであるバルカディアスの進化元になれる種族です。

 

つまり、受け札としてではなくコストを支払って使う場合なのですが、

こいつマジで強いぜ???

 

バルカディアスの進化元で、こちらに選択権のある除去cipを持ってるのってこいつとヴァーズ・ロマノフだけなんですよ。

 

ただヴァーズ・ロマノフは墓地肥やしが必要なので、余計なことを考えずに出せるのってホントにハンゾウだけなんです。

(サイキック含めたらガンヴィートとかいるけど)

 

相手のやりたいことを邪魔しながらバルカディアスの進化元を用意できるという点、正直無茶苦茶強いと思います。

 

特にデストラーデやチャクラを除去できるのがむっちゃ強い。

 

そのくせなぜかこいつは破壊耐性を持ってるんですよ。

 

強み②:破壊耐性が便利

ターン1回で破壊しか防げないとはいえ、相手の盤面どかした生き物が、バルカディアスの進化元としての役割を果たしやすくなっている点がすごくえらい。

 

で、破壊耐性があるということは自分のバルカディアスの破壊からも守れるということを意味してまして。

 

パギャラや不滅ギャラクシーでも同じことは言えますが

ハンゾウ以外にバルカディアスの進化元がいれば、呪文ロックしたうえで盤面有利の状況を作れます。

 

ただ、ここまでは「紙のハンゾウのほうが強いじゃん」という話。

 

強み③:ダブルブレイカーである

忘れちゃいけない。デュエプレのハンゾウは紙と違ってダブルブレイカーを持ってます。

 

バルカディアスと合わせれば盾を割り切ることが可能です。

 

 

まあ、これもパギャラや不滅ギャラクシーと同じなんですけど。

 

 

強み④:2ターン目から受け札として機能する

バルカディアスの進化元として

  • 相手の盤面に触れるという独自性を持つ
  • 7コスで破壊耐性を持っているので、次のターンのバルカディアスにつなぎやすい
  • バルカディアスと合わせて盾を割り切れるダブルブレイカーもち

 

という強みを書いてきましたが、

 

そ・の・う・え・で、

 

デュエプレのハンゾウは紙版と違い、2ターン目から受け札になれるんです。

 

つまりビートダウンへのメタになりうるんです。

まあ、気持ち程度ですが、上記の役割を持ちながら、受け札としては以下のクリーチャーを除去できるのは悪くないと思います。

  • キリンソーヤ
  • マッドサクラン(相手の進化が場にいるときも含む)
  • シンカイヤヌス
  • ダイヤモンド・クラック
  • カゲキリ

トリガーで出しておきながら、山札下に戻るのは少々惜しいですが、

山札下に戻ったら戻ったでランブルの覚醒に使えますしね。

 

総括

確かに、デュエプレのハンゾウは、

防御札としての性能は紙版に大きく劣ってはいますし、

見つけられた強味もバルカディアスという優秀なフィニッシャーあってこそではありますが、

世間(あいまいな主語)で文句言われるほど弱いカードではないと思います。

 

 

闇のコマンド、あるいはデーモン・コマンドの重要性が高いデッキであれば、

あるいは今後、ハンゾウから進化できる強力な進化クリーチャーがでてくれば、

かゆいところに手が届く便利なカードとして採用を検討する価値はあります。

 

まあ、2400ポイント支払ってまで生成するほどかと言われたら正直怪しいですけどね。

 

VRぐらいでよかったなあとは思いますが、パックで引けたら十分使えるカードですよ。

 

 

おまけ:現代デュエマの話

現代デュエマには「コスト5以上の火、または闇のコマンド」を「召喚する」ことで、最大4回まで異なるボーナスがもらえるカードがありまして、

そのカードを使ったデッキタイプをドルマゲドンというのですが、

デュエプレのハンゾウは真面目にこのデッキに採用したいカードなんですよね。

まあ、正直ドルマゲドンというカードはかなり複雑なんで詳細は調べてください。

 

以降、現代デュエマを知っている人向けに書きます。

 

ドルマゲドンはあんまりマナがたまるデッキじゃないので、

いくら5コスと以上のコマンドで、

ニンジャストライクという形で「召喚」できるとはいえ、

7マナ必要な紙のハンゾウは速攻に対する受け札として採用しくいんですよ。

 

したがって、シールドトリガーを使って相手のターン中に封印をはがしたいわけですが、火、闇のコスト5以上のコマンドもちシールドトリガーってパッとしないんですよね。

 

ドルマゲドンというデッキでまともに使えるのはこいつらぐらい。

 

 

 

 

受け札としてみた場合、キザムとボロフはどうしてもFORBIDDEN STARのスレイヤー付与効果を使わないといけない場面が多いんですよね。

 

ただ、スレイヤー付与って1回しか使えない奥の手みたいなところあるので極力とっておきたいんですよ。

 

そこで、デュエプレのハンゾウが2ターン目盾からでてこれるようになると実はちょっとうれしい。

 

 

FORBIDDEN STARTの「パワー1111以下のクリーチャーを除去」とかいうブレイズクローを倒す時ぐらいにしか使えない効果*2が、

ハンゾウによって7000以下のクリーチャー破壊に変わるんですよ。

ニンジャストライクもちのハンゾウと違って、これを相手の2ターン目からできるるのがえらい。

 

特に大きいのがキャンベロレッゾStarをワンパンできる点。

 

 

他にもスレイヤー付与を消費せずに除去できると嬉しいのはこのあたりですかね。

 

 

正直、キザムやツインパクトになったドルブロ、

攻撃にも使えるボロフを押しのけてまで採用するかどうかは疑問ですが

今の紙版のハンゾウよりはほしいカードだなあ、って思います。

 

 

 

 

 

*1:効果宣言の検討時間の存在によって、手札にニンジャストライク持ちを持っていることがばれてしまう or ブラフを含むを遅延に使われてしまうという問題。前者は対戦ゲームとして、後者はスマホゲーとして致命的

*2:それでも赤単ガガガ相手にはかなりありがたいですけどね

【感想】小説の一口感想まとめ その30

今週読んだ本の感想を軽く語る記事のその30です。

 

読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。

 

10~9:文句なしに好き。10点は特に好き

8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。

6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。

4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品

2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。

0:嫌い。

X:評価不可能

 

 

#56 僕は七度目の人生で怪物姫を手に入れた

僕は七度目の人生で、怪物姫を手に入れた (富士見ファンタジア文庫)

1点。

 

シンプルにつまらなかった・・・。

 

本当に何も感想が思いつかない。

 

一応、復讐が目的っぽいくだりから始まるのですが、ヒロインとの乳繰り合いが主になっていて、よくわからないまま終わっていった。

 

その乳繰り合い自体も、貧弱な語彙力で互いに「かわいいね!」「ほかの女を見ないで!」と言い合うだけ。

 

さらに言うと、敵キャラのセリフや人物像がチープすぎて敵を倒してもなんの爽快感もない。純白令嬢の諜報員でも似たようなことを感じていて、悪役の魅力って大事だなって思いました。

 

#57 灼熱

灼熱 (PHP文芸文庫)

 

7点。

 

上記の商品画像に書かれてある通りです。

 

夫を殺された女性が、顔と名前を変えて夫を殺した疑いのある男に近づいて結婚し、真相を探ろうとする話です。

 

帯見て面白い層と思って買ったはいいのですが、

殺された夫がしっかり詐欺という犯罪をしてたせいで、

復讐劇としてみたときにノイズになってしまい、

被害者遺族であるはずの主人公にストレート感情移入できなかったです。

 

ここが7点たる由来。

 

そこにさえ目を瞑れば、主人公の目指すべきゴールが明快で、「どうやって成し遂げるか?」という点に注目できますし、

目論見がばれそうになったときの緊張感がしっかり伝わってくるので、かなり楽しめた作品だったと思います。

 

まあ、過程を楽しめたことと最後のオチが気に入ってるかどうかは別ものなんですけどね。

 

嫌ってはないけど・・・すっきりもしてないというか・・・。

 

この後味の悪さも含めてこの作品の良さだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【感想】映画の一口感想まとめその20【Mr.&Mrs.スミス】

すれ違いの末に夫婦での殺し合い。

 

最初に1つ言っておく。

 

クッッッッッソ面白かった。

 

互いに殺し屋という素性を偽って結婚した夫婦が、

結婚生活がマンネリしてきた頃に、偶然同じターゲットの依頼を受けてしまったことをきっかけに素性がばれてしまった結果、

互いに出し抜きあい、殺しあうというお話。

 

互いの腹の探り合いをする張り詰めた空気も楽しかったし

素性がばれてからも「結婚生活はすべて偽装だったんじゃないか?」という疑念を抱えている描写がよかったです。

 

最終的に、お互いに本気で相手を殺すことができず、二人は組織の暗殺チームに狙われることになるのですが、その際に互いの過去の暴露大会をするところが面白かったですね。

 

旦那側に結婚歴があったことを暴露したら、奥さんの方が殺し屋に追われている最中だっていうのに嫉妬むき出しになってるところがかわいかったです。

 

映画の終わり方もきれいでした。

 

結婚生活についてのカウンセリングに始まり、カウンセリングに終わるのですが、

互いの中が深まった後、つまり映画の最後のカウンセリングで

「正直に言うと殺してやろうと思ったことがある」「お互いにね」という会話でお話を占めるのがおしゃれですね。

こういう演出大好きです。