この1年の間に気づいたら本家ポケットモンスター以外にもポッ拳に手を出し、ポケモンカードにも手を出して、WCSのルール全部に対しにわかプレイヤーとなっていたのでそれぞれの感想とか思ってることを書いてみようと思います。
特に好きなポケモンを本家シングルで活躍できなくて悩んでいる方、ほかのルールなら活躍しやすいという事態もあるのでシングル以外のルールに目を向けてみる価値はあると思います。
目次
本家ポケットモンスター
ストーリーだけなら1人でも遊べるのがえらい(ぼっちの感想)
が、そもそもRPGとしてだけ楽しんでいる人にはポケカもポッ拳も興味ないだろうから対戦面の話。
全体として
いいところ
- 最速で新しいポケモンを使うことができる。
- 戦術の幅が非常に広い
わるいところ
- 準備に手間と時間がかかる
- ↑のせいで試行錯誤のサイクルが長い
- 長期的にみるとそこそこお金がかかる
新しい世代の始まりは本家から始まる(当たり前)ので最新世代のソフトを買うとそれだけで、戦術の幅が一気に増えるというのは魅力。
使えるポケモンの数も常に3ルール中では最大数であるため、新ポケモンを好きになったらすぐ対戦で使えるというのもうれしい。
一方で努力値振りやレベル上げ、進化などに非常に手間がかかる(特にUSMは道具進化とレベル上げがめんどくさい。鋭い牙とか)ほか、対戦ゲームの基本だと僕は思っている試行錯誤のサイクルを回すのに時間がかかります。
カードゲームであれば
仮組してみる→試す→ダメだったところを考える→必要なカードを考える→入れてみる
というサイクルは1戦にかかる時間とお金で解決できますが本家ポケモンの場合「必要なカードを考える」+「構築に入れてみる」に非常に時間がかかるなという印象。
また、バージョンごとの伝説のポケモンやマイチェン・リメイクを考えると長期的な目線では結構なお金がかかります。
努力値のとっかかりが難しいという部分もありますがそこは本家に限った話ではないので割愛。
以下、ルールごとの記述。
シングルバトル
いいところ
- 本編と同じルールなので(見た目上は)とっつきやすい
- 人口が多いため対戦相手には困らない
- 実況者による動画も非常に多い
- 複数メガ、複数Z構築を組んでも動かしやすい
わるいところ
- 選出、立ち回りなど1手の判断が重く高レート達成は非常に難しい
- 長期戦になりがち
一番ベーシックなルール。ですが、個人的には非常に難しいルールだと思っています。
ただでさえ初手が重いうえに、積み技なども使いやすかったり、Z技の登場により1手が重く、Z技を予測しきれなかった時点でほぼ詰みといった事態も珍しくない印象です。
USMシングルは本当に大変だった……
一方で人口が多いので対戦相手に困らなかったり、有名実況者の動画も多いのでRPGとしてのポケモンを楽しんでいた人が対戦ゲームとしてはじめることを考えた場合、対戦するだけなら比較的ハードルが低いのはメリット。
ダブルバトル
いいところ
- シングルに比べて対戦時間が短い
- 上位帯に入るのもそこまで難しくはない
- 運で詰みになる要素が少ない
- 戦術の幅がさらに広がる
- 選出はシングルより考えやすい
わるいところ
- シングル共通の対戦知識に比べ「縛り」など独自の概念を理解する必要がある
- 動画投稿者が少ない
- 人口がシングルよりは少ない
どうしてもシングルバトルとの比較になってしまいがち。
努力値個体値といったことに加えダブルバトルには「縛り」をはじめとした特有の概念を理解する必要がある……というか構築がシングルと変わる部分が多くて参入ハードルが高めです。
いざ始めるとどうにかなる部分はあるんですけどね。
また、WCSの公式ルールだけあってブログなど文字媒体での記事は結構あります(シングルよりは少ないかもしれません)が、動画媒体だとそこまで多くないです。
というより、再生数がシングルより伸びない傾向があり投稿者にとってもモチベーションにならないという部分が大きいんでしょうね。
P-Sportsもダブルだったらどうなっていたんでしょう。
それらの部分が合わさってシングルと比べると対戦人口が少なく「対戦相手が見つかりませんでした」の文字が表示されることも少なくないです(トリプルよりはマッチングしますけど)
しかしながら、対戦人口が少ないということはランキング上位に入ることの難易度が下がることを意味するので対戦のモチベーションになりやすいです。
範囲技のおかげでシングルより選出ポケモンは多くても、最低2回の攻撃で勝負を終わらせることができることや、集中攻撃により耐久型の構築が使いにくいおかげでシングルより対戦時間が短くなる傾向があります。
また2匹ポケモンがいるおかげで「技を外したせいでなにもできない」というターンが生まれにくいだけでなく、6匹中4匹選出するので選出の際に刺さっていないポケモンを考えていくという方法をとることにより選出を考えるのが簡単になります。
というか、シングル上位とれる人はダブルでもすぐ上位になれると思います...
僕はシングル勝てなくてダブルに逃げたといっても過言ではないです。
ポッ拳
いいところ
- 対戦時間が約5分と短い
- グラフィックがキレイ
- エフェクトが派手で楽しい
- 基本的な操作は非常に簡単
- 長期的なお金がかかりにくい
- 試合観戦の面で見ても楽しみやすい
わるいところ
- 本気でやると覚えることが多い
- 技術が必要な部分がある
- 使えるポケモンが少ない
- 人口が少ない
- 情報量が少ない
- オンラインマッチだと回線の性能が影響する
WCSのルール唯一のアクションゲーム。
1ラウンドが80秒×最大3ラウンド+αで1ゲーム5分程度で終わるのでサクサク遊べます。
また基本的なシステムはかなりシンプル。いわゆるコンボも実践的かつ簡単なものも多いので気軽に楽しめるいいゲームです。
また、本家が年5000円~マイチェンとバージョン違いで2万前後、ポケカは500円でスタートできて上限なしであるこ乃に対しポッ拳はソフト代6500円+DLC2000円で1万円しないでフルで遊ぶことができます。(スイッチオンライン代は除く)
一方で、使えるポケモンの種類が少ないのは非常に痛いところ。本家のPGLの使用率上位ランクですら30位まで乗っているのにポッ拳は全部で23種類しか動かせるポケモンがいません。マスクドピカチュウのような例もあるため純粋なポケモンの種類でいえば21種類。
御三家など人気どころは抑えてはいるのですが……好きなポケモンがいないとモチベを保ちにくいという問題もあります。
アクションゲームなのでしょうがないことなのですが、本気でやると覚えなければならないことが本家に負けず劣らず多く、また覚えた知識を生かすには反応速度も多少大事になってきます。
いわゆる、ガードしたら確定で反撃が返せるというやつですね。
覚えていてもそれに対する回答をすぐに、しっかり出せるように体に叩き込む必要があります。
コンボも簡単で実践的なものも多いですが、本格的に始めるとコンボ練習、テクニックの面も大事になってくるところは否定はできません。
ターン制でじっくり考えて1手を打つのが好きな本家プレイヤーにはここが参入障壁となるのでしょう。
運動神経がいい方が有利なのも間違いないですしね。
ですが、アクションゲームであるためじっくり考えるシーンがない分、知識をある程度しっていれば試合観戦の面でも楽しみやすいという部分があります。
常に状況が動き続けるので長考という概念がなく、状況が停滞するような見ていてつらい試合になりにくいのが魅力。
試行錯誤のサイクル間隔も非常に短いですし、自分の試合なら自動でリプレイが保存されるので自己反省もしやすく、次に生かしやすい。
本当に楽しくていいゲームなので、どうにかこのコンテンツには頑張ってほしいところです。
ポケモンカード
いいところ
- 500円で始められる
- 様々ならイラストでポケモンの姿を見ることができる
- 動画投稿者の数がシングルバトルに次いで多い
- 試行錯誤のサイクルが短い
悪いところ
- お金をかけるとキリがない
- オンライン対戦ができない
- 長期戦になりやすい部分がある
- 事故ると何もできない場合がある
- 小物が多い
大本命。というよりはポケカに関する感想がメイン。
今ならGXスタートデッキのおかげで始めるだけなら500円から気軽に始められるのも魅力です。
また、公式イラストや3Dモデル以外でいろんなイラストでポケモンの姿を見れるのもポケモンファンとしてはうれしいところ。
もこう先生等動画本家のシングル対戦動画投稿者の多くがポケカをやってらっしゃるので対戦動画を探しやすいです。
一方でカードゲームなのでしょうがないのですが、手札の状況が悪い場合はほんとになにもできません。
そしてオンライン対戦もできません。スカイプとか使えば別ですけど。
なので誰かと遊ぶためには場所が必要になります。
近くにカードショップがあったり、一人暮らしをしているのであれば別ですがカードショップのない田舎で実家勢だと遊ぶのが非常に難しい。
まずそもそも、実際に会う必要があるので頻繁に遊べないですし、カードショップを使うにしても営業時間の問題で遅くまではできません。
遅くまで遊びたいとなったら一人暮らしをしている仲間の家に遊びに行くか、カラオケなどを使うか、ホテルをとる必要があります。
また、しっかりやろうとするとお金がかかる。それも際限がないというのが痛い。
そして新しい戦術を使うたびにお金が飛ぶ。
これはカードゲーム全般にいえるのでしょうがないのですけど。
ポケモンカードのカードゲームとしての欠点は試合数が少ないのでなんともいえませんがGXポケモンがいないと長期戦になりがちなのと、小物(コイン、ダメージカウンター)の整理が大変なところでしょうか。
一方でカードゲームとしてのいいところは、いっぱいカードを引くことができて、いっぱいサーチできる。
つまりやれることが多いので非常に楽しいです。というか気持ちいいです。
シングルメインの人から見た場合、ダブルやポッ拳にもいえるのですが、シングルでは活躍できないけど、意外なポケモンが強いという事態がポケモンカードだと特に顕著です。これはカードゲームという商売のモデルが関係している部分もあると思いますが。
環境とかはよくわかってないので、アレなんですけどラフレシアとかマグカルゴの効果が強くてビビった記憶があります。あとはゾロアーク。
また、伝説のポケモンの使用数の縛りもないため好きなポケモンが禁止伝説で本家だと使えないという方にもおすすめできます。
そこまで大きなパワー差もないので伝説ばかりのデッキでも伝説厨乙などといわれることもありませんし。(それでちゃんと回るかは別として)
以上。実は対戦相手に恵まれず10戦もしてないのですがサクッとポケカ感想でした。