抹茶タケノコ

毎週日曜に小説の感想を投稿しています。

FE風花雪月・エーデルガルトルート感想~君は泣いて謝りながらAボタンを押したことがあるか~

皆さんは、謝りながらAボタンを押したことがありますか?

 

僕はあります。

 

どうも。気まぐれでファイアーエムブレム差新作風花雪月を購入し、仕事が手につきません。そるです。

 

1周目をアドラーラッセを選んでクリアしたので感想を書いていきたいと思います。

 

 

 

第1部(学園編)

プレイヤーの分身たる主人公はひょんなことからちょっと頭のネジが飛んでる大司教のいる教団が運営する士官学校の教師となり、3つのクラスのうち1つのクラスの担任となります。

 

3つのクラスは、それぞれ帝国、同盟、王国の出身の生徒で構成されており、各クラスの級長は次の皇帝、盟主、国王となる生徒が努めています。

 

僕は級長の中で唯一の女の子だったエーデルガルトさんのいるアドラーラッセを選びました。

f:id:SOL1116:20190904211342j:plain

 

そして、個性豊かな生徒たちと一緒に盗賊退治をしたり、ご飯を食べたり、お茶をしたりキャッキャウフフな学園生活を送ることができるのです。

 

担任になったクラス以外の生徒たちは交流を深め、先生である主人公自身の技能を、対象の生徒が魅力に感じるレベルまで磨くことで生徒たちを自分のクラスに引き抜くことができ、理想のクラスを作ることもできます。

 

士官学校の生徒たちはみんないい子たちで、魅力的で、互いを認め合い、高めあい、切磋琢磨していく。

 

そんな素晴らしい学園生活を共に過ごしながら見守っていく。

 

なにこれ。ときめきエムブレムじゃん。最高かよ。

 

もちろん事件は起こるけど士官学校の演習という面もあってそこまで緊迫したシーンはなく、和気あいあいと学園での思い出を作っていく、そんなゲームです

 

 

第2部(5年後編)

と、思ってました。

 

5年後編ではなく正確には第1部の最後の方で色々あって我らがエーデルガルトさんが教団に反旗を翻すことで自体が一変。(後で知ったけどエーデルガルトと仲間になるルートって隠しルートらしい)

 

戦争が始まります。

 

今まで所属していた組織を裏切るわけなので、当然戦争の相手はこれまで同じ釜の飯を食べて過ごした仲間たち。

 

他のクラスからスカウトしてきた生徒にとってはかつてのクラスメイト、下手したら家族が敵となるわけです。もうこの時点で既に重い。

 

いうてね、かつてのクラスメイトなんだから倒したら捕虜とか、あわよくば仲間になるでしょ、などとこのときの僕は思っていました。

 

そんな僕たちと5年ぶりに再会した他学級の生徒はイグナーツくん。

 

f:id:SOL1116:20190904213325j:plain

 

 

 メガネを掛けたおとなしい男の子でした。

 

弓が得意な彼に接近戦を挑み、ササッと倒して仲間になってもらおうと思ってAボタンを押した僕。

 

彼のHPがゼロになった瞬間、エフェクトのかかった断末魔の叫びが聞こえてきました。

 

倒れるイグナーツくん。

 

残った力で最後の言葉を絞り出すイグナーツくん。

 

彼の死を悲しむ敵将。

 

僕「え……僕が……殺した……?」

 

これがすべての始まりでした。

 

次に僕が戦わなければならなかったのはヒルダちゃん。

 

f:id:SOL1116:20190904214059j:plain

 

可愛い女の子なのに斧を操り、前衛を務めるヒルダちゃん。

 

戦いたくないけれど、彼女を倒さないとうちの生徒たちがやられてしまう(ドロテアさんがピンチだった)

 

「戦う」コマンドを選択するとき僕は「許してくれ……許してくれ……」といいながらAボタンを押しました。

 

最後まで戦い、命尽きるヒルダちゃん。

 

彼女の死を悼むクロードの「最後まで戦って死ぬなんてお前らしくない」なんて言葉が僕の心に追い打ちをかけます。

 

自ら進んで僕のクラスに入ることを決めてくれたフレンちゃんを倒したとき、もう僕は止まることができなくなっていました。

 

一緒のクラスになってほしくて何度もお茶会に誘ったイングリットちゃん。

 

おっとりお姉さんメルセデスさん。

 

最後に戦う以外の道はないのかと質問してくれたアネットちゃん。

 

道を塞ぐキャラはみんな殺して、お世話になった人も殺して、ラスボスを倒し、ゲームをクリアしたあとに残ったのは罪悪感でした。

 

達成感よりも、一度殺してしまったからにはもう引き返すことはできず、気づけばここまで来てしまったという気持ちが上回っていました。

 

でもゲームそのものはめちゃくちゃ面白いしこの気持を共有したいのでぜひ全人類このゲームやってほしいです。

 

説得に応じてくれそうなキャラを殺すかどうかの2択がでたときちょっと興奮したのは内緒

 

エーデルガルトルートそのものの感想(ネタバレあり)

 

まあ、なんていうかさ。

 

エーデルガルトについていく道を選んだとき、エーデルガルトが可愛いからついていったし、偽りの女神から人類を開放するとか、紋章絶対主義を壊すとかに賛成できる部分もあったんですけど、「エーデルガルトがなにもしなければ平和なままだったのでは」なんて気持ちもちょっとあったんですよ。

 

でも最終決戦で頭のおかしな大司教が街に火をつけたとき「エーデルガルトが何もしなくても、いつか他の誰かが反乱を起こして追い詰めたとき同じようなことするんだろうな」って思った瞬間、こいつらには任せておけねえって気持ちになれたので良かった。

 

そしてえげつないぐらい感情移入している自分がいることに気づいた。

 

とりあえず、今2周めやってるんですけど1周目で手にかけてきた子たちがいいこすぎてつらい。