今週読んだ本の感想を軽く語る記事のその9です。
読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。
10~9:文句なしに好き。10点は特に好き
8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。
6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。
4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品
2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。
0:嫌い。
目次
#30 本にだって雄と雌があります
5点。
文体の癖が非常に強くて読みづらい。
でもなんか読みたくなる、という不思議な本でした。
序盤が特に読みづらく、時系列が入り組んでいるくせにいらない情報も多いので「何の話をしてるんだ……?」と思ってしまい、読了を断念しかけました。
ただ、100ページ過ぎたぐらいから「もうちょっと付き合ってもいいかも」と思えてきて、気づいたら読み終わってました。
なんとな~く、作品の軸が見えてきたんだと思います。
あまりにも読みづらいところは流し読みしちゃいましたけど。
お話としては読書好きな深井家の親子3代に渡る人生をつらつらと綴る作品になってます。
彼らも本作の文体に負けず劣らずユニークなキャラクターなので、こんなに癖が強い文体なのに「しゃあねえ、こいつらの人生の話に付き合ってやるわ」と思わせてくれるのです。
いろんな意味で不思議な作品でした。
5点という低い点数つけてますが、読み終えた感想は「面白かった」です。これは間違いない。
ただ歩く道のりが非常に険しいです。
二回目はいいかな……って思えるほどに。
さらに不満を言えば、「魅力的なタイトルなのに、中身はそこまで関係ない」ことも挙げられます。
決して無関係ではないですが、
タイトルに強く惹かれた場合は「タイトルはこういう意味だったのか!」みたいな展開はないのでご注意を。
総括すると「私は楽しさを見いだせたけど、オススメはしない」という類の本です。