今週読んだ本の感想を軽く語る記事のその10です。
読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。
10~9:文句なしに好き。10点は特に好き
8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。
6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。
4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品
2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。
0:嫌い。
目次
#31 みずうみ(川端康成)
2点。
ただただ銀平という主人公が不気味でしたね。
感想に困るタイプの本で、読んだ後に気持ち悪さだけが残ります。
私は文章も「雪国」の方が好きでした。
#32 青光(ブルーライト)
6点。
450ページもあるのに一気に読んでしまうほど引き込む力のある作品でした。
それでいて、締め方も程よく嫌な感じで……。
……良かったんですけど、どうもすっきりしません。
複雑な構成だったので整理できていないのかもしれません。
この作品は
・警察が取り扱う奇妙な連続殺人事件の調査
・探偵所が受けた浮気調査
・探偵所の所長が失踪した事件の調査
の3つの調査が同時に進んでいきます。
そして、この3つの調査内容が奇妙に絡み合っていく……という構成です。
まあ、なんというか。読んでいるときはそこまで感じませんでしたが、こうしてまとめてみるとかなり複雑な構成ですね。
また、警察視点、探偵所の所長視点、犯人視点、と視点がかなり複雑に切り替わるのでついていくのも大変です。
暴かれた真相については、暴かれ方も真相の内容も随分あっさりとしていて「ふーん……」って感想でした。
そのあとの展開がいい感じに後味悪かったので僕は嫌いじゃなかったんですけど。
盛り込みすぎてすごく疲れる作品でした。
ただ、探偵所のメンバーのキャラクターはみな魅力的だったし、
盛り込まれた内容に挑みたくなるぐらいには面白い作品でした。