抹茶タケノコ

毎週日曜に小説の感想を投稿しています。

【感想】小説の一口感想まとめ その46

メリークリスマス。

そして、来週の日曜はもう来年ですね。

 

というわけで、今年最後の今週読んだ本の感想を軽く語る記事です。番号は通算で46。

 

読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。

 

10~9:文句なしに好き。10点は特に好き

8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。

6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。

4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品

2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。

0:嫌い。

X:評価不可能

 

 

#81 凛として弓を引く 青雲篇

凜として弓を引く 青雲篇 (講談社文庫)

 

9点。

半年前に読了し気に入っていた本がいつの間にか続編を出していました。

終わり方的に続編があるとは思ってなかったので大変驚いております。

前作は主人公が弓道を始めるお話でしたが、今作は主人公の通っている高校に弓道部を復活させようとするお話です。

また面白そうな題材引っ張ってきたなあ~と、続編の情報を調べたときに粗筋を見てすぐさま買いに出かけました。

積んでいた本5冊ぐらいありましたけど、最優先でこちらを読んでしまいました。

それぐらいこのシリーズはお気に入りです。

 

今回から追加された4名の新キャラを見て思ったのですが、この作家さんはびみょ~~~に嫌なところがあるのに不快感のないキャラクターを描くのが本当にうまいですね。

なんというか、嫌な部分が出てきもそのキャラ共感すら持ててしまうような、
絶妙な匙加減の欠点でなおかつリアリティがあるのでそこも含めて愛せてしまう、そんなキャラクターを動かしながら日常のストーリーを展開していく手腕が本当に素晴らしいのです。

 

前作と変わらぬまま読了感さわやかな良作でした。

それでいて文体が大変読みやすい。もう本当に好き。読んでいて楽しいんですわ。

 

こういう日常成分の強い作品を見るたびに、本当に弓道成分を付与した日常の話なのに続きを読みたくなる面白さがある文やお話を作れるのすごいな……って思っちゃいますね。