抹茶タケノコ

毎週日曜に小説の感想を投稿しています。

【感想】五等分の花嫁を今更読んだ

 

 一応、2期放送中なのでネタバレは極力控えます。

 

まずはこちらのグラフご覧ください。 

 

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こちらのグラフの横軸と縦軸は何を表しているでしょうか。

別に最悪な出会いをしたツンデレヒロインの主人公への好感度ではありません。

 

正解は

 

横軸:五等分の花嫁の単行本の巻数

縦軸:個人的五等分の花嫁の面白さ

 

です。

 

うん。正直舐めてた。

 

ニセ〇イの3億倍は面白かった。

 

全体の感想(ネタバレ抜き)

まずは最終巻まで読んだ感想をネタバレしない程度に語りたいと思う。

 

こういうラブコメ物って最終的に主人公が誰を選ぶのかって話になるじゃないですか。

 

この作品を最後まで読むことができた理由は

五つ子の個性がしっかりと見えてきたところにあるんだと思うんだけど、この沼にどっぷりとハマった理由は間違いなく、主人公の風太郎が出した結論に感動したからなんだと思う。

 

多分僕は5人の誰を推しになっていたとしても、この作品のラストには納得していただろう。自信をもってそう言える。

 

読めば読むほど最後の結論になった理由に説得力が増してきて鳥肌が止まらなかった。

 

結論を知ってから最初から読み直すと主人公の何気ない表情やコメントに深みが増してきて何度も何度も驚かされた。

 

僕がこれまでに読んだラブコメの中で、一番面白い作品だったといえる。

 

最初敬遠していたことを後悔した。 

 

なんか、自分の中でかなり衝撃的だったからすごいボカしちゃったので、あとでガッツリ目のネタバレ込み感想を書きます。

 

アニメ1期(原作4巻)まで

Amazonプライム特典だったのでアニメから見たんですけど、ぶっちゃけ、ガチで、マジで、見るのが苦痛だった。

 

本当にテンポが悪くて第1話の終わりまで非常に長く感じた。

 

「1日1話ペースで見ていけば面白くなるだろう」と思って翌日みた2話は5分ごとに視聴をやめて、2話を完走するまでに5日かかった(ガチで)

 

ちなみに2話を見終えるまでにかぐや様は2周した。

 

3話からは慣れてきたのかわからないけど、普通のラブコメアニメ程度の評価に落ち着いたので、デュエプレのランクマッチをしながら見ていた。

 

ちょっと面白いかも、と思えてきたのは1期8話からだった。

林間学校編の始まりである。

 

それでも1期のうちは作業の合間に見るアニメの領域を脱却することができず、ランクマッチをしていたらいつの間にか結婚式始まっててびっくりした。

 

ちなみにこの時点での僕の好感度は

三玖>五月>四葉>二乃>一花

だった。

 

アニメ2期から

現在絶賛放送中のアニメ2期に入ってから、話のテンポが一気によくなったように思う。

 

七つのさようなら編からはもう、ランクマッチとかしてる余裕などなく画面に釘付けになっていた。

 

つまるところ、直球勝負ができるツンデレが大好きなオタクである僕は本気を出し始めた二乃がかわいくてかわいくてしょうがなかった。

 

 

気づけば当時の最新話であった8話まで見ていたし、毎週金曜日に更新されるので、具体的な更新時間を知らなかった僕は金曜の仕事中にも更新はまだかと定期的にAmazonプライムビデオのアプリを立ち上げて確認するほどにはハマっていた。

 

最初はあんだけ「テンポが悪い」だのなんだの言っていたのに、ドハマりしている自分に気づいて正直びっくりしたよね。

 

多分二乃がデレ始めたあたりから五つ子たちの攻め方とか立場に個性が確立されてきたのが面白く感じられた理由だと思う。

 

だけど、この時点では原作をすぐさま購入する気はなくて、

給料日まで我慢しようと考えていた。

 

しかし、ある日、五等分の花嫁のとあるネタバレを見てしまったとき、続きを早く読みたくてしょうがなくなってしまったのである。

 

ちなみに、この時点では

 

二乃>三玖>五月>四葉>一花だった。

 

でも、一花の卑怯な手段を選ぶところは正直ときめいたな……

 

 

 

以下、アニメ化されていない原作の話になるぞい。

 

ちなみにこちらは僕の中での中野家好感度推移となります。

 

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京都で出会った女の子のネタバレを踏んでしまった

pixiv大百科の五つ子のページを眺めていたら物語のキーパーソンである京都で出会った女の子の正体が四葉だというネタバレを踏んでしまった。

 

ネタバレを回避するという意味では完全にミス。

 

でも、ノーマークだった四葉が京都で出会った女の子だとしってから

続きを読みたいという気持ちを抑えることができず、先日Kindleで全巻まとめ買いした。

 

無駄遣いを防ぐために読んでいる途中だった「こころ」を読み切ってからにしよう、と決意したものの「こころ」も"下 先生と遺書"に入ってから滅茶苦茶面白くて止まらなかった。

 

過去2回も挫折したんだけどな。

 

閑話休題

 

最終回まで読んでしまった

最後、というか風太郎が結論を出すページまで読んだときの感想は「二乃は選ばれなかったか」という落胆だった。

 

やっぱり推しだから幸せになってほしい気持ちはあった。

 

でも、すごくスッキリした気分ではあった。

 

1週目を見た時点では自分の感想を整理できていなかったけど、心の奥底で四葉が選ばれた理由に納得していたんだと思う。

 

何より僕は「直球勝負ができるツンデレ」がキャラとしては好きだが、展開としては「自分が幸せになることに負い目を感じているヒロインが結ばれること」が大好物だった。

 

ブランコをこぎながら「好きだったよ、ずっと」っていう見開きページで毎回涙を流してしまう。

 

っていう過去の漫画の作者、画がうますぎない??

 

ちなみに、時点では「好きな子に意地悪して、失恋するヒロイン」が好物です。

 

 

2周目以降

おびただしい数の伏線に気づいて頻繁に悲鳴を上げていた。

 

まず最初に悲鳴を上げたのは「五択問題は四番目の確率が高い」という四葉のモノローグ。もう答えじゃねえか!

 

それ以外は時系列で語るとややこしくなるので、キーワードごごとに好きな伏線を語っていこうと思う。

 

五つ子の見分け方

中野母曰く「愛さえあれば見分けられる」

 

度々登場する言葉だけど、前田が一花(に変装した三玖)に告白するときから伏線になってたんだなあ……。

 

スクランブルエッグ編で真っ先に四葉が見抜かれたとき、普段のおバカっぷりが隠れ蓑になって嘘をつくのがへたっぴかと思いきや、風太郎はこの時から何となく四葉を見抜くことができたんだって気づいたときびっくりしちゃった。

 

ずっと四葉は大根役者という前提が園祭編で演劇部部長をうならせるほどの演技見せてひっくり返った。

 

それで、2週目を見たら四葉はほかの姉妹への負い目からずっと嘘をつき続けて、演技を続けていたことに気づいた時、もう四葉が愛おしくてたまらない。

 

別件だけど中野父が五つ子を引き取ったときから見分けられたの、中野母への深い愛情感じて超かっこいいよね。

 

ブランコ

「落ち込んだ時に来る場所」って聞いたけどさ、そういう意味かよ、と。

 

落ち込んだから元気をもらうために来る場所じゃなくて、落ち込んだ時に自分の気持ちを封印する場所だったのかよ、と。

 

でも、その封印は最後に風太郎が壊してくれたね……よかったね、四葉……。

 

100円ずつの願い事

一番好きな伏線。伏線っていうか個人的な解釈なんだけど。

 

「勉強して頭がよくなって」

「必要のある人間になる」

 

風太郎と四葉が半分ずつ叶えた願いがもうね、たまらん……。(語彙力)

 

風太郎の行動

2周目以降見てみると思った。

 

「お前、マジで四葉のことばっか考えてんじゃねえか!」と。

 

ブランコジャンプの練習したり、四葉の前でいいところみせようとしたり、四葉の笑顔みてガチ照れしてたり、「誰を好きになっても応援するね」って言われてガチ凹みしてたり、どんだけ四葉のこと好きなんだこいつ。

 

もう結婚しろよお前ら。

 

最終回でしてたわ。

 

最終巻で風太郎と四葉が相手との思い出を振り返るシーンで、

風太郎が京都で出会った女の子とか関係なく、四葉としての思い出だけを振り返ってるのに対して、

四葉は5年前の京都の思い出から振り返ってるのが、すごくいいよね……。

 

嘘告白をした時と同じ態勢で本物の告白してるのも本当にいい演出だった。

 

この作者漫画うますぎない?(好きな漫画に全部いってんなこれ)

 

四葉繋がりで五等分の花嫁全体の話になっちゃうけど、

風太郎の人生を変えたのは全部四葉なんだよな。

 

勉強をするきっかけも四葉だけど、勉学のために風太郎が切り捨てた他者とのかかわりを得られるようにしたのも四葉だった。

 

すごく悪い言い方をすると、ほかの姉妹は風太郎を見つつ自分をどう見せるかを考えていたけど、四葉だけは風太郎だけを見てたんだよな……。

 

もうね、二乃推しだけど四葉という選択は納得だよ。

 

こんなに納得できる結論ないよ……。

 

マジで、ほんと、いい作品だったよ。五等分の花嫁

 

総括

ホント、もっと早くから見ておけばよかった。

 

かぐや様といい、進撃といい、最近の漫画マジで面白いなって思った。