実用書・専門書を読んだ感想を軽く語るシリーズのその4。
いわば勉強メモです。
読んだ本が自分にとってどの程度有益だったか、自分用のメモとして5段階評価(5が最大)をつけておこうと思います。
評価は内容の充実度を重視してます。
5:説明がわかりやすく、内容も充実している
4:内容は充実しているが、説明がやや難解。読んで損はない。
3:説明がわかりやすいが、内容が物足りない。読んで損はない。
2:読んで得られるものはあるが、説明が非常に難解。少々お勧めしにくい。
1:読んで得られるものはないと感じた。
#4 トポロジカル物質とは何か
5点。
いわゆる物性系の本です。
トポロジカル物質というのは物性の中でもかなり応用的な分野であるため、
トポロジカル物質について理解するには物性の基礎を知っておく必要があります。
そのため、本書は物性の基礎知識に関する記述が大半をしめており、
トポロジカル物質の説明は全体の3分の1程度しかないのですが、
全体の2/3にあたる物性の基礎の説明が丁寧かつわかりやすい良書です。
「トポロジカル物質の説明が主題です」といったタイトルですし、
実際、最終的なゴールはトポロジカル物質の説明ではあるのですが、
トポロジカル物質への興味の如何にかかわらず、物性の入門書として非常に優れた一冊です。
応用物理系の学科に進んで、「物性意味わからん・・・」ってなってる人、まずは1回この本を読んでみましょうと自信を持って言えるほどだと私は思っています。
肝心のトポロジカル物質への理解はそこまでできませんでしたが、
物性の基礎の説明の良さだけで、この本を買う価値はあると思います。
まあ、トポロジカル物質の理解が及ばなかったのは、
私は仕事の休憩時間や電車移動中に黙読してるだけなので、
そこはご容赦ください……。
専門書は黙読だけでは限界がありますので……。
ちゃんとノートに書き起こしながら時間をかけて取り組めば理解できると思います。