今週読んだ本の感想を語る記事その49です。
読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。
10~9:文句なしに好き。10点は特に好き
8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。
6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。
4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品
2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。
0:嫌い。
X:評価不可能
#84 就職先はネジ屋です
3点。
2週連続でお仕事小説です。一口感想シリーズでは通算三冊目ですかね。
お仕事小説って取り扱う業界で他作品と差別化されてるというか、わかりやすくコンセプトの真新しさを感じられるので手に取りがちなんですよね。
まあ、三冊目にして私はお仕事小説の雰囲気があまり好きじゃないってことに気づいたんですが。なお、積み本のストックにはあと一冊お仕事小説が残ってます。
前置きが長くなりましたが、本作はタイトル通りネジづくりを専門とする企業に新卒で入社した女子社員が主人公の物語です。
他社の抱える課題を解決するネジのアイデアを考えたり、アイデアを現実化するために色んな企業とコネクションを作ったり、企業同士のごたごたを対処したりと奮闘していく感じの作品です。
ネジという、身近ですがニッチな分野を取り扱う珍しさに惹かれて購入したのですが・・・まあ、冒頭にも書いた通り、あんまり雰囲気が好きになれませんでした。
雰囲気というか、お仕事小説の仕事観が好きになれないんだなって感じました。
私は労働が嫌いなので「ダメ元でも電話してみろ」とか「何がダメなのかは自分で考えろ」みたいなのが本当に性に合わない。
中でも特にキツイのが仕事上のトラブル描写で、トラブルを解決する面白さを感じる前に胃が痛くなってしまって楽しめないんですよね。
ただ、ネジと締結部品のネットワークを広げるごとを「地球にねじ止め」って表現するのはちょっとオシャレで好きでした。