抹茶タケノコ

毎週日曜に小説の感想を投稿しています。

【感想】小説の一口感想まとめ その56

今週読んだ本の感想を語る記事その56です。

読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。

 

10~9:文句なしに好き。10点は特に好き

8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。

6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。

4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品

2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。

0:嫌い。

X:評価不可能

 

 

#92 あの日、君は何をした

あの日、君は何をした (小学館文庫)

 

7点。

 

十五年の開きがある二つの殺人事件を探るミステリ。

 

真犯人の妄執が怖すぎる。それしか感想が出てきません……。

ただ、面白かったです。

事件の真相や経緯の要約だけを見たら、正直、首をかしげたくなるぐらいには真実究明の過程は洗いのですが、真相にたどり着くまでの過程にびっしりと描かれた真犯人の狂気の描写に取り込まれてしまって、気にならなかったです

いわゆるホワイダニットってやつですね。

 

ただ、心理描写が綿密に描かれているだけに、たびたび出てくる性格が最悪なキャラにイライラしてしまうのは難点。