今週読んだ本の感想を軽く語る記事のその35です。
読んだ本には僕の好みへの適合度を示す指標として以下の基準で点数をつけていきます。
10~9:文句なしに好き。10点は特に好き
8~7:気になるところはあるけど見てよかった。面白かった作品。
6~5:面白かったけど、なんか気になる、もやもやするという部分が勝る作品。
4~3:最後まで見たけど、あまり感じるものがなかった作品
2~1:最後までみてもなんか納得できなかったり、無理して最後まで見た作品。
0:嫌い。
X:評価不可能
#67 本を守ろうとする猫の話
9点。
地の文で描かれる空気感がとても魅力的な作品でした。
久々に好きな文体に出会えたかもしれません。
文体だけでなく取り扱うテーマも「本との向き合い方」でもいうべき非常に興味深いものでした。
お話としては、本に対して歪んだ向き合い方をする人たちに本好きの少年が諭すというのが主軸となります。
本を読んだ数だけ重視して内容をないがしろにする人。
効率を重視して本の情報をそぎ落としてしまう人。
売れる本だけを製造しようとする人
一番最初のはこんな記事を書いてる私にも刺さりますね。
決着のつき方に少し無理やり感はありますが、本の在り方に対する問題提起はかなり面白かったですし、登場人物も魅力的でいい作品だったと思います。